埼玉県の大野知事が、トルコ国籍者に対するビザ免除の停止を求める要望書を外務省に提出した。これは、埼玉県内でのクルド人のビザ取得に関連する問題が浮上したことを受けたもので、特に川口市におけるクルド人コミュニティの状況が注目されている。
4日、大野博知事は東京都内の外務省を訪れ、岩屋毅外相宛てに要望書を手渡した。要望書では、トルコ国籍者に対するビザ免除の一時停止を強く求めており、その理由として、ビザ取得の目的が本来の趣旨を逸脱している事例が報告されていることを挙げている。
外務省は、トルコとの関係を重視しているため、ビザ免除の停止については慎重な姿勢を示している。岩屋外相は国会での質疑において、直ちにビザ免除を停止する考えはないと述べており、今後の方針についても明確な言及は避けている。
この発表に対し、SNS上では賛否が分かれており、「今更の対応では遅すぎる」との批判や、「クルド人を支援する姿勢が変わったのか」といった疑問の声が上がっている。また、要望書の提出だけでは問題解決にはならないとの意見も多く、県民の間には不安が広がっている。
大野知事の行動は、埼玉県内の治安や移民政策に関する議論を再燃させるきっかけとなるかもしれない。今後の展開が注目される中、外務省の対応や国会での議論がどのように進むのか、引き続き注視が必要である。