少ない油で手軽に調理できる「揚げ焼き」が、思わぬ火災の危険を引き起こす可能性があると、メーカーが警鐘を鳴らしています。この調理法は、油の高騰を背景に人気を集め、レシピの検索数は昨年比で30%増加しています。しかし、便利さの裏には重大なリスクが潜んでいるのです。
総務省消防長の実験によると、少量の油を使用した揚げ焼きは、わずか8分で370度に達し、発火する危険性があることが確認されました。特に、小さな鍋やフライパンを使用することで、油の量が減り、急激な温度上昇を招く恐れが高まります。実際に、ある家庭では揚げ焼き中に火が出て、慌てて外に運び出す事態に陥ったとのことです。
揚げ焼きを行う際には、油の量を適切に保ち、全体の容量の45%程度を目安にすることが推奨されています。これにより、急激な温度上昇を防ぎ、発火のリスクを軽減できます。万が一、火が出てしまった場合は、油の面から出た火を消すために、蓋をすることが最も効果的です。絶対に水をかけてはいけません。水をかけると、逆に火が広がる危険があります。
調理中はその場を離れず、十分な注意を払うことが求められています。特に、500g以下の油で揚げ物をすることは絶対に避けるべきです。小さなフライパンでの揚げ焼きは、火災の危険を高めるだけでなく、あなた自身の安全を脅かすことになります。
この警告を受けて、今すぐ揚げ焼きの調理法を見直し、重大な事故を未然に防ぐために行動を起こしましょう。安全第一で、調理を楽しむことが重要です。