中居正弘氏が渡邉渚氏に音声データの開示請求を行うという衝撃的な展開が報じられ、芸能界を揺るがす騒動が再び注目を集めている。元国民的アイドルグループ「スマップ」のリーダーとして知られる中居氏は、性加害騒動に関する暴露本の出版を決定し、その内容が世間の関心を集めている。
中居氏の側は、フジテレビの第三者委員会が発表した調査報告書に対して、当初はすべての証言記録の開示を求めていた。しかし、約10日後に要求内容が自身のヒアリング資料に限定される形に急変した。第三者委員会は主費義務や調査資料の処分権を理由に全ての要求を否定し、報告書の内容は適切であるとの立場を示した。これに対し、中居氏側は再反論を発表し、自らの主張を貫く姿勢を見せている。
今回の要求変更の背景には、中居氏がヒアリング前に音声録音の許可を求めていなかったという準備不足が指摘されている。元テレビ朝日法務部長の西脇介弁護士は、中居氏の行動を「自ら巻いた種」と批判し、ヒアリングの内容が報告書に反映されていない点や、要求がわずか10日で縮小された矛盾を指摘した。
さらに、複数の大手出版社から中居氏への暴露のオファーが寄せられているとの報道が浮上している。もし暴露本が実現すれば、その内容はジャニーズ事務所の背後に潜む闇や中居氏と松本氏との関係、さらには女性芸能人との交際エピソードに迫るものとされており、衝撃的な内容になると予想されている。中居氏にとって、この暴露本の出版は法廷での争いにおける重要な戦略ともなり得る。
裁判では2002年のWHOの性暴力定義が採用されており、現代の男女間の合意問題も厳しく問われるため、中居氏の主張が認められにくい状況にある。そのため、暴露本を通じて自身の真実を世間に訴えることで、再起を図る動きが広がっている。
一方で、中居氏の再反論文での要求変更や主義義務に関する交渉経緯は、彼の信頼性を損ねる要因ともなっている。初めは積極的に提案をしていた主義義務解除も、最終的には拒否せざるを得なかった経緯があり、これが彼の立場を弱体化させている。
また、被害女性の交際相手とされる人物の存在が取り沙汰されており、SNS上では中居氏を擁護する声や激しい非難が交錯している。中居氏を取り巻くこの騒動は、単なる個人スキャンダルにとどまらず、現代芸能界が抱える複雑な問題や権力構造の問題を浮き彫りにしている。
今後数ヶ月、あるいはそれ以上にわたり、この騒動は大きな注目を集め続けることは間違いない。中居氏が再び光を浴びるための戦略が功を奏するのか、それともさらなる追い詰めに繋がるのか、今後の展開に注目が集まる。