先日、ある新郎新婦がシヴィル・ウエディング(民事婚)を行った様子をSNSに投稿したところ、新婦が黒のブラが見えるデザインのドレスを着用していたことから、ネットでは批判の声が。その後、新婦はそれらの意見に反論し、他の花嫁に向けて前向きなアドバイスを送った。 【動画】黒のブラが見えるドレスを着用した花嫁 伝統的な結婚式ではなく、カジュアルなスタイルを選ぶ新郎新婦を見かけることが多くなった昨今。ウェディングドレスも高価で華やかなものだけが人気というわけではなく、とくにウェディングフォトを撮る際には、自由度の高いカジュアルなドレスを選ぶ人も増えている。 2025年3月29日、イギリス・ロンドンのハックニー・タウンホールで、15人の招待客を前にシヴィル・ウエディング(民事婚)を挙げた新婦バサックさん(33歳)と新郎ゴクスさん(33歳)。この日、バサックさんがウェディングドレスとして選んだのは、黒のブラのストラップとカップの上部がネックラインから見えるデザインのドレスだった。 『Daily Mail』によると、2人は2025年7月にイタリアのミラノで盛大な結婚式を挙げる予定のため、バサックさんは「何千ドルも使いたくなかった」という。そのため英国発のカジュアル・ファッションブランド、ビコーズ・オブ・アリスにて175ドル(約25,000円)でドレスを購入。彼女はこのドレスを「シック」だと感じたとのこと。 2人は、大切な日の写真や動画をSNSでシェアすることを楽しみにしていたものの、投稿するとバサックさんのドレスの選択に、「下品」「ダサい」などとアンチコメントが寄せられたという。 その後投稿したフォローアップ動画は2025年5月7日時点で290万回以上も再生されており、91万以上もの「いいね!」を獲得。コメントは1,500件以上も寄せられており、バサックさんが選んだドレスを素晴らしいという声も多く届き、彼女を擁護するコメントで溢れている。 「わかる人にはわかる。あなたは素晴らしい」 「このディテールは意図的なデザインだと思ったし、とても可愛いと思う。おめでとう!」 「彼らはただ嫉妬しているだけ。あなたは素敵」 「他人ではなく自分が幸せになれる限り、自分の結婚式では好きな服を着るべきだということに、人々はいつになったら気づくのでしょうか?」 また、黒のレースブラをあしらったドレスに、同じく黒のパンプスをコーディネートしたことに拍手を送る人も見られた。
「自分らしいドレスだと思えた」
当時200人しかフォロワーがいなかったものの、何人かの人がドレスについてコメントをし始めて驚きを隠せなかったというバサックさん。「最初は本当に驚きました。誰もドレスについてコメントするとは思っていなかったんです」といい、ウェディングドレスが白いのには理由があると人々は言っていたという。 「ほとんどの人は、ブラが見えていて露出度が高いから、不適切だと言っていました。『結婚式にはふさわしくない』と言う人もいたし、『暗いところで着替えたの?』と言ってくる人もいました。でも着心地は良かったし、“私らしい”と感じていたんです」 また、心ない言葉によって嫌な気分になったため、そういったコメントは削除したとのこと。式の当日は最高の気分であり、写真を見るたびに嬉しい気持ちになっていたものの、SNS上で批判されると思っていなかったこともあり、ショックを受けたという。 「誰かが私のドレスを気に入ってくれないとか、私のドレスについて意地悪なことを言うなんて、考えたこともありませんでした」 バサックさんによると、人々はドレスが白ではないこと、そしてブラが見えるデザインであったことが気に入らなかったのだと振り返っている。またこういったコメントをしてきた人のほとんどは、匿名のユーザーだったとのこと。 「こういうことを言っている人たちのほとんどは、意見を持つ権利はあるけど、他人を傷つけるような発言をしていいということにはならない。ある意味ちょっと面白いですし、インターネットはおかしな場所です。私は人がどう思うかなんて気にしない」 実際に家族や友人たちは、バサックさんの選んだドレスをとても気に入っていて、「あなたらしい」と言ってくれたという。そして最後に彼女は、花嫁たちに向けてこのようなアドバイスを送っている。 「ネット上でひどいコメントをした人たち以外は、みんなこのドレスを気に入ってくれた。だって彼らは、私と私のスタイルを理解してくれているから。他の花嫁へ私から言える唯一のアドバイスは、自分が幸せになるのであれば、他人がどう思うかなんて気にしないことです」