女優の芦川いづみさんが、長年の沈黙を破り、彼女の晩年と引退の真相について語られた。芦川さんは、1950年代から1960年代にかけて日活の黄金時代を支えた女優であり、特に『幕末太陽傳』での役柄で知られていた。
1935年に東京で生まれ、本名は伊藤さ子。彼女は1952年に法政大学女子高校を中退した後、小築音楽部に入学し、芸名を芦川いづみと名乗るようになった。1955年に日活に移籍し、清楚で華やかな美しさと爽やかな演技で瞬く間に看板女優となった。特に石原裕二郎さんとの共演作が多く、彼女の人気を不動のものとしていた。1968年、俳優の藤竜也さんと結婚し、その後は芸能界から姿を消した。
彼女の引退は多くのファンに衝撃を与え、なぜこのタイミングで引退したのかという疑問が残った。長い間公の場に姿を見せなかったため、ネット上では病気や亡くなったという噂も流れたが、これらは全て誤情報であったことが明らかになった。実際、芦川さんは元気に過ごしており、2018年にはデビュー65周年を迎えた際にイベントに参加し、元気な姿を見せていた。
また、芦川さんと藤竜也さんの結婚生活についても誤解が生じていた。二人は結婚以来、離婚しておらず、むしろ良好な関係を築いていることが確認されている。藤竜也さんはインタビューで、彼女への感謝と愛情を語り、結婚生活の中で互いに支え合っている様子を伝えている。息子に関する噂も飛び交ったが、こちらも裏付けのないものであることが強調された。
芦川さんはなぜ若くして芸能界を引退したのか。その理由は明確には語られていないが、彼女自身の強い意思が反映されている。結婚を機に一般女性として生活する道を選び、家庭を支えることを優先したと考えられる。これにより、彼女は伝説的な存在となり、ファンからの憧れを集め続けている。
今後、芦川さんが再び公の場に姿を表す機会があるかもしれない。70周年記念や藤竜也さんとの結婚55周年、60周年といった特別なタイミングにおいて、新たなイベントが企画される可能性も期待される。ファンは、彼女の今後の動向を温かく見守り続けるであろう。