◆米大リーグ マーリンズ4―7ドジャース(5日、米フロリダ州マイアミ=ローンデポパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が5日(日本時間6日)、敵地・マーリンズ戦に「1番・指名打者」でフル出場し、3点をリードした5回無死二塁の3打席目に、右翼へ2試合ぶりの本塁打となる9号2ランを放った。ドジャースは前日4日(同5日)の敵地・ブレーブス戦で連勝が「7」で止まったチームだが、直近10試合で8勝2敗。24勝11敗で貯金を再び13とした。
23年にはWBC準決勝、決勝を戦って優勝をつかみ取った思い出のマイアミ・ローンデポパーク。昨年9月19日(同20日)には自身初の3打席連続本塁打など6打数6安打10打点、2盗塁でMLB史上初の「50―50」(50本塁打&50盗塁)を達成し、自身初のポストシーズン出場も決まった地での今季初ゲームだった。
圧巻の当たりを放ったのは3―0とリードした5回無死二塁の3打席目。フルカウントから22年サイ・ヤング賞右腕・アルカンタラの97・7マイル(約157・2キロ)直球をはじき返すと、打球速度が今季MLB全体で本塁打では最速の117・9マイル(約189・7キロ)で、打球角度20度という弾丸ライナーで右翼のドジャースブルペンに飛び込んでいった。
試合前に「昨年、ここでの夜は私たち全員にとって特別な夜だった。そして、翔平が達成したような、何かを成し遂げた時には常にその場所が心に残るものになる。だから彼にとって、ここはいつまでも特別な場所になると思う」と話していたロバーツ監督。この日も大谷は“あの日”のようにホームランと盗塁を同時に記録したが「驚かなかったよ。それに彼はWBCもここで優勝してるからね。この場所は、彼にとってすごく居心地のいい場所なんだよ」と笑顔だった。