実の娘に対する準強姦の疑いで、富山県黒部市の会社役員、大門浩二容疑者が逮捕されました。警察の調査によれば、大門容疑者は2016年、当時高校2年生だった娘のりほさんに対して、抵抗できない状態で性的暴行を加えた疑いが持たれています。
りほさんは、中学2年生の夏頃から、母親が外出中の自宅で少なくとも8回にわたり被害を受けたとされ、昨年3月に警察に告訴状を提出しました。彼女は、その過程で非常に辛い思いをし、「毎日、楽に死ねる方法をインターネットで検索していた」と語っています。この痛みや苦しみは、彼女の日常生活に大きな影響を与えました。
昨年5月、りほさんが初めて父親にこの件について問いただした際の音声記録には、彼女が「私が傷ついていることを全く考えていなかった」との発言が含まれており、父親が自身の行為に対する認識を欠いていたことが示されています。さらに、りほさんは「私を性的対象として見始めたのはいつだったのか」と問いかけ、父親との関係についての疑問を呈しました。
大門容疑者は、警察の調査に対して認める姿勢を示していますが、詳細については明らかにされていません。今回の事件は、家庭内での性的暴力の深刻さを浮き彫りにし、多くの人々に衝撃を与えています。社会において、このような問題に対する認識を高め、被害者が声を上げられる環境を整えることが求められています。警察は引き続き調査を進め、事件の真相解明に努めるとしています。