ドジャース・大谷翔平投手(30)が14日、東京Dでの公式練習に参加した。練習日としては異例の1万507人が来場した中で約13分間、走塁練習などで汗を流して調整。大きな声援を浴びた。練習前に山本由伸投手(26)、佐々木朗希投手(23)と並んで行った会見では、自身初となる開幕戦アーチに意欲を示した。15日にはプレシーズンゲームの巨人戦(東京D)で、23年3月16日のWBC準々決勝・イタリア戦以来2年ぶりに日本のファンの前でプレーする。
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大谷は、会見の中で投手の調整ペースを落としたことにも言及した。当初はキャンプ中に打者相手に投げて、5月頃のメジャー登板を目指していたが、2月25日を最後にブルペンでの投球練習はしていない。首脳陣との話し合いで復帰計画はいったん白紙となったが「プラン通りに来てはいた。逆に言えば順調に来ていたがために、少し間を空けてもいいんじゃないかなというような判断じゃないかなと思うので、僕自身は納得しています」と説明した。
キャッチボールなどは継続して行っている。23年9月に2度目の手術を受けた右肘の状態には大きな問題はなく、現時点では打者に専念する形となっている。米国に戻った後にブルペンでの投球練習も再開する見込みで「逆に言えば、この(開幕)シリーズに向けて、打者を優先的に仕上げる期間というのはあった。体力的にも精神的にもいい期間だった」とむしろ前向きだった。