◆オープン戦 ドジャース―ガーディアンズ(11日、米アリゾナ州グレンデール=キャメルバックランチ)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が11日(日本時間12日)、佐々木朗希投手(23)が先発したオープン戦の本拠地・ガーディアンズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、初回先頭の1打席目は25歳の先発左腕を相手に四球を選んだ。2球目に見逃してストライク判定した高めの直球に対して「ロボット審判」を初めて使ってチャレンジし、判定が覆ってボールになった。
大谷は前日10日(同11日)の本拠地・ダイヤモンドバックス戦にもスタメン出場し、1打席目に打球速度118・5マイル(約190・7キロ)という強烈な当たりで右翼線への二塁打。2試合ぶりに安打を放った。3打席目には元ヤクルトのマクガフと対戦してワンバウンドした自打球が股間付近に当たってもん絶するアクシデントもあったが、ロバーツ監督は「彼は元気だ」と軽症であることを強調していた。
オープン戦は、初出場だった2月28日(同3月1日)の本拠地・エンゼルス戦では、いきなり1打席目に、花巻東高の3学年先輩にあたる菊池雄星投手(33)から左翼へ先頭打者本塁打。幸先いいスタートを切ると、この日までに出場した6試合のうち5試合で安打を放つなど、試合開始前の時点で17打数6安打の打率3割5分3厘と好調を維持している。投手調整のペースを落とし、昨年11月に左肩手術を受けた影響でスライディングは帰塁の動きは試行錯誤が続いているが、打撃は開幕へ向けて順調にステップアップしている。
この日の試合前は、キャッチボールや走塁練習などで調整。キャッチボールの最後には、傾斜を使わずに平地でキャッチボール相手に座ってもらい、直球、ツーシームを中心に計19球を投げ込んだ。その後はグラウンドを移動。帰塁練習を実施した。一塁でリードを取ると、投手は山本が担当。開幕投手からの巧みな一塁けん制に対し、通常の背中を向けながら右足でベースを踏む方法と、投手の方向を向いたまま、左足で戻る新たな帰塁も試し、約15分間、試行錯誤を続けていた。
いよいよ、日本行き前最後のオープン戦を迎えたドジャース。この試合を終えて現地時間12日に米国を出発し、日本には13日に到着する見込みだ。開幕前にはプレシーズンマッチ2試合が組まれており、15日には巨人、16日には阪神と東京ドームで対戦。18、19日にはカブスとの開幕シリーズが待っている。
◆大谷のオープン戦成績(現地時間、試合開始前時点)
▽2月28日エンゼルス戦 左本〈1〉、遊飛、空三振
▽3月2日ホワイトソックス戦 見三振、中安
▽同4日レッズ戦 一ゴロ、右安、二ゴロ
▽同6日レンジャーズ戦 左二、左飛、二ゴロ、左安
▽同8日ホワイトソックス戦 空三振、見三振、四球
▽同10日ダイヤモンドバックス戦 右二、一ゴロ、空三振
※6試合17打数6安打、1本塁打1打点0盗塁、打率・353