舞台をみずほPayPayドーム福岡に移して迎えたこの試合は投打が噛み合った横浜DeNAが4-1で快勝。 待望のシリーズ1勝目を挙げ、ソフトバンクの日本シリーズ連勝記録を14でストップさせた。 ここまでの2戦とも先制点を奪われた横浜DeNAは1回、先頭打者の桑原将志(31)がソフトバンク先発のスチュワート・ジュニア(24)のストレートを捕らえて二塁打を打ってチャンスを作り、牧秀悟(26)の内野ゴロの間に生還して待望の先制点を奪った。 しかし、ソフトバンクはその裏、横浜DeNAの先発・東克樹(28)を攻め、2死一、二塁のチャンスを作るとスタメンに復帰した近藤健介(31)が東のチェンジアップを叩いてレフトへのタイムリー二塁打で早くも同点にした。 このままズルズルと得点を奪われるかと思われた東だが、続く今宮健太(33)から空振り三振を奪いピンチを脱すると、2回以降も毎回安打を許すも要所を抑える粘りの投球でソフトバンク打線に追加点を与えなかった。 5回、エースの奮闘に打線がついに応える。先発のスチュワート・ジュニアから大津亮介(26)に変わった直後、桑原が大津のカットボールを捕らえ、左中間へ勝ち越しの本塁打を放つとそこから打線が繋がり、無死満塁とすると、筒香嘉智(32)がライトへあわや本塁打かというほどの大飛球を放ち、これが犠牲フライとなってさらに1点を追加して東を援護していく。
(c)SANKEI
2点の援護を得た東はその後もソフトバンク打線に安打を許すも、ここ1番で踏ん張る力投を披露。中でも6回は1死一、二塁のピンチを迎えるも正木智也(24)をセンターフライ、甲斐拓也(31)をファールフライに打ち取りピンチを凌いだ。 結局、東はソフトバンク打線に10安打を打たれるも四球を与えず、要所を締めて7回一失点の好投を見せた。 8回、横浜DeNAは戸柱恭孝(34)が杉山一樹(26)の高めに浮いたフォークをセンターに弾き返してダメ押しのタイムリーを放ち1点を追加した。 なんとか反撃したいソフトバンクだったが、東からマウンドを譲り受けた伊勢大夢(26)がストレートでグイグイと押す投球でヒットを許さず、最後はクローザーの森原康平(32)が無失点で抑えてゲームセット。ソフトバンクは二桁安打を記録したがあと1本が出なかった。 ようやくシリーズ初勝利を挙げた横浜DeNA。これで勢いに乗って反撃開始となるだろうか。