史上最高額の大型契約でドジャースへ移籍した大谷翔平選手。その一挙手一投足からは目が離せませんよね。昨シーズン、多くの方々にご覧いただいた「大谷語録」を、今シーズンも公開していきます。できるだけ多くの大谷選手の言葉を拾い集めていきます。その言葉の数々から、大谷選手の思い、そしてドジャース1年目のシーズンをひもといていきます。(※すべて現地時間。最新の情報が上に来ます)
10/20 WSへ “自分たちの野球を貫き通せれば最高の1年になる”
大谷選手はメッツを下して目標だったワールドシリーズ進出を決めたおよそ1時間後、記者会見に臨んだ。ワールドシリーズ進出を祝う帽子とTシャツはシャンパンやビールですっかり濡れているものの、表情はいつもと変わらない落ち着いた様子だった。冒頭のことばは、ワールドシリーズに向けた大谷選手の決意のことばだ。
ーー 以下、一問一答です ーー
Q.ワールドシリーズに出るために大リーグに来たと思うが、今の思いは。
A.ほんとやっときたなというか。あの、ここまで苦しい試合も多かったですし、全員で本当につかみとった、そういうすばらしい試合が多かったなと思います。
Q.ここまでのプレーオフについて「楽しい」と言っていたが、なにが大谷選手をそこまで楽しくさせているのか?
A.まあ単純にここまでプレーできているということが、何回も言っていますけど。ここまで、10月のこの時期までプレーできるというのも一握りのチーム、選手たちだと思うので。その時点で恵まれているなというか、本当に、まあ感謝というかプレーできていること自体が。結果はまあ必ずついてくると思いますけど、よかった悪かったは出てくると思うんですけど、まあやれているということ自体がすばらしいことだなと思っています。
Q.怖さは一切ない?
A.んーまあ、出た結果に対しては、それはもちろん受け止めればいいですし。んーまあそれはそれで、自分の今後の糧になると思うので。もちろんいい結果を望んでますし、そうなるように努力はしますけど、まずはプレーするということ自体が大事だなと思っています。
Q.ここまで来るためのドジャースとの契約だったと思うが、実際にワールドシリーズまで来てどう思っている?
A.そうですね。まあ、ここを目指してもちろんやっていましたし、そうなるように望んでましたけど、楽に来られたわけでもないので。本当に全員が一生懸命、自分のやることをやってここまで来られたので。まああと本当に最後のシリーズ、自分たちの野球を貫き通せれば、最高の1年になるんじゃないかなと思ってます。
Q.大谷選手にとって、ワールドシリーズを目指してきた理由は?
A.まあ逆に、目指さない理由がないというか。このリーグでやっていれば誰でもそこを目指してますし、そうなるように1年間頑張ってきていると思うので。まあ全員が、このリーグでプレーしている全員がそう思ってるんじゃないかなと思います。
Q.3回目のシャンパンファイトはどんな味がしたか?また葉巻は試したか?(アメリカでは「ビクトリーシガー」といってシャンパンファイトとともに優勝の際の習慣のひとつ)
A.葉巻は試してないですね(笑)。みんなで楽しくこうやってシャンパンファイトができてなによりですし、本当にさっきも言いましたけど、いよいよ最後のステージに来たなと、そういう実感をしているところかなと思います。
Q.試合後の記念撮影でトロフィーを掲げていたが、どんな重みを感じた?
A.まあ初めてのトロフィーなので、「持っていいよ」みたいな感じで、はい。いい記念になったので、はい。ワールドシリーズのチャンピオンのトロフィーも掲げられれば最高だなと思います。
Q.シリーズ途中までランナーなしで22打数ノーヒットとなっていたが、なにか変えたことはあるか。また打順の変更など監督と話したことはあったか?
A.特別に変えたことはないですね。もうやることはずっと言っているとおり変わらないので。自分のアプローチをしっかりとすれば、まあどんな状況でも。多少その状況によって変えるところはありますけど、アプローチ自体を変えることはないので。まあスモールサンプルの中の偶然起きた数字じゃないかなと思います。
Q.エドマン選手がシリーズMVPを受賞したように、誰もがMVP級の活躍をする可能性を持っている打線についてどう思うか?
A.まあトミー(エドマン選手)は間違いなくMVPだと思っていますし。このシリーズだけじゃなくて、シーズンの途中から来ましたけど、本当に大きい仕事を、数字に残らないところも含めて、本当にすばらしい選手だなと思っていますし。誰かが調子悪いときに誰かがカバーするという、そういう試合が多かったと思うので、そういう意味では本当にすばらしい試合が多かったなと思っています。
Q.地区シリーズで対戦したパドレスにはダルビッシュ有投手と松井裕樹投手、このシリーズで対戦したメッツには千賀滉大投手がいた。日本の野球のレベルの高さを表していると思うが、どう感じているか?
A.んー、まあ日本出身の選手だけではなくて本当にラテン系の選手も数多く活躍していますし。そういういろんな国の出身の選手たちのプレーというのは、自分自身にとっても参考になる部分が多くあるので、本当にレベルの高いところで日々学んでいく感じかなと思います。
Q.前回の対戦で抑えられたメッツ先発のマナエア投手に対して1回にヒットを打ったが、今回はどういうアプローチで臨んだか?
A.まあ、いやな流れではありましたけど。まあ前回も抑えられているすばらしい投手ではあるので。なかなかこう自分の思いどおりに行くような打席は少ない、チャンス自体が少ないんじゃないかと思ってましたけど。まあ先頭打者として、しっかりとチームに流れを戻せるような仕事はしたいなと思っていたので、結果的に抜けてくれて、いい打席になったなと思います。
Q.この試合で登場曲を変えた理由は?(マイケル・ブーブレの「Feeling Good」)
A.特にはないですね。あのはい、フィーリングがいいということで、選ばせてもらいました。
Q.2009年、ヤンキースの松井秀喜さんがワールドシリーズMVPをとったときの記憶はあるか?
A.試合を生で見てはいないですね。まあもちろんその、MVPをとられたというのはもちろん知っていますし。ハイライトみたいなので何回も見たというのはありますけど、生では見てはなかったですかね。
Q.ヤンキースと対戦することへの思いは。
A.えーまあもちろんすばらしいチームですし、強いチームなので、自分たちの野球をしっかりと。まずは、きょうはきょうで喜んでいいと思うので、また切り替えて。アウェーもアウェーで盛り上がると思いますし、楽しみにしたいなと思ってます。
10/17 WSへ王手 “あすしっかり決める”
「あすしっかりと決めるという気持ちを持って全員で頑張りたい」
大谷選手は第4戦で日本選手初のポストシーズンでの先頭打者ホームランを打ち、試合後の記者会見に臨んだ。この日の試合は午後11時48分に終わり、翌日は午後5時すぎの開催ということもあり、試合終了から20分でシャワーを終えて私服のベージュのパーカーで会見に臨んだ。
ーー 以下、一問一答です ーー
Q.ボール球を振る場面が増えていたと思うが、この試合に向けてどのように対処したのか。
A.アプローチは特には変えてないですね。シンプルに、今までやってきたことを継続していますし、場面によって多少変える時はありますけど。基本的にはやりたいことは変えないので、比較的きょうはいい打席が多かったかなと思います。
Q.打席数はまだ少ないが、ランナーがいるときといないときの違いなど感じていることはあるか。(※プレーオフでは前の試合までランナーがいない場面では22打数ノーヒット、ランナーがいる場面で9打数7安打だった)
A.さっきも言いましたけど基本的にやることは変わらないので。それが1打席目でも最後の打席でも、基本的にはしっかりと集中して自分のやることに努めたいなとは思ってますし。それがスコアリングポジションにランナーがいてもいなくても、まずそこがいちばん大事かなと思います。
Q.2番のベッツ選手のこの数試合の活躍をどう見ているか。
A.いや、もうただただ楽しいですね。塁上から(見ていて)常に状態がよさそうですし、彼が打ったらもう(自分が)得点する準備を、僕自身は一塁からでも二塁からでも、常にホームに帰るつもりで努めたいなとは思っています。
Q.あと1勝でワールドシリーズというところまで来た。その舞台に立てるかもしれないこと、スター選手に囲まれて野球ができることへの思いは。
A.敵地できのうきょうといい野球ができていると思うので、それをまずはしっかりと継続してあすにつなげたいですし、あすしっかりと決めるという気持ちを持って全員で頑張りたいなと思っています。
Q.日本で試合を見ている多くのファンに向けて。
A.そうですね、なかなか時間帯的に見られたり見られなかったりという感じはあると思いますけど。(山本)由伸もきょういいピッチングをしましたし、自分自身ももっともっと活躍できるように、それ(応援)に応えられるように頑張りたいなと思います。
Q.1回にホームランを打ったあと、ベンチで誰とどんな話をしていたのか。
A.まあいちばんはフレディー(フリーマン選手)が、「レイトショーはいいから早めに打ってくれよ」みたいな、試合前に言われていたので、(ベンチに)帰ってフレディーと「打ったよ」みたいな感じの会話はしていましたね(笑)。(※前日の試合では8回の第5打席にスリーランホームランだった)。
Q.初めての大リーグのプレーオフ、ここまで振り返ってみて。
A.ここまでは本当にただただプレーできていることに感謝していますし。きょう敵地(ニューヨーク)でしたけど、敵地ならではの雰囲気というか熱気というか、すばらしいなかで本当にやらせてもらってるなという、毎日。あすももちろん調整して、しっかりとプレーしたいなという、そういう気持ちですね。
10/16 試合を決めるスリーラン “何点取ってもいい”
大谷選手はドジャース4点リードの8回に、試合を決定づけるスリーランホームランをライトスタンドの上段に運んだ。ポストシーズン2本目のホームランは敵地のファンで埋まったスタンドが静まりかえるような一打となった。
以下、ヒーローインタビューの一問一答です。
Q.2勝目をあげた、いまの気持ちは?
A.先発のビューラーはすばらしくて、試合を作ってくれるような、いい流れを作ってくれるようなすばらしいピッチングだったと思います。
Q.試合を決定づけるホームランでした。
A.すばらしい、いい流れを継続していた。あの回もランナーがたまっていい流れが、うち(ドジャース)にある中で、連戦の初戦なので何点取ってもいいので、いいホームランになったかなと思う。
Q.切れなかったホームランだった。打った時の感触は?
A.打った時は良かったですね。ちょっと高く上がったので、まあ入るなと思いましたし、通過地点では内側だったので入るなとは思いました。
Q.ランナーいる場面では打率が7割を超えている。
A.まあ状況によって、いいバッティングが出来ればいいかなと思っています。きょうもそこまでフォアボールを一個は取りましたけど、それ以外の打席で、もうちょっと出塁して後ろにいい形でつなげれば、もう少し勝てる試合チャンスのある試合をこれまで作れたんじゃないかと思います。
Q.あす第4戦へ
A.きょうの勢いを継続して敵地ですけどしっかり自分たちの野球が出来れば十分勝利できるんじゃないかと思います。
10/15 1勝1敗で敵地へ “さっきまでずっと寝てた”
ドジャースとメッツのナショナルリーグ優勝決定シリーズ第3戦を前に、大谷選手が記者会見に臨みました。緊張感のある試合が続く中でもここまでの戦いを「楽しかった」と振り返った一方、報道陣からはプレーオフに入って打率2割2分2厘と低調なバッティングについての質問が相次ぎました。およそ17分間の一問一答です。
ーー 以下、一問一答です ーー
<アメリカメディア>
Q.ランナーがいるときといないときで相手ピッチャーからの攻められ方が変わっていると感じているか。また、自身の打順を1番から変えた方がいいと思うか。
A.攻め(られ方)に関しては特には気にしてないというか。本当にどの攻めでもやること自体はそんなに変わらないので、それはシーズン中からずっと言ってきていることではあるので、それ自体を大きく変えるということはないですし、打順に関してはそこは僕の仕事ではないので、チームとしてどういう方針でいくのかというところは柔軟に自分自身が、そのときになれば対応していけばいいのかなと思っています。
Q.ベッツ選手は打てないときはおもしろくないと言うが、大谷選手も打てないときに自信がなくなったり不安になったりするのか。
A.結果はもちろんそうですけど、それよりはやっぱりフィーリングというか自分の感覚がいちばんじゃないかなと思うので。感覚がよくて結果が出ていないときというのはそこまで、運の要素の方がどちらかというと強かったりはするので、そこは除外するかなとは思いますし。結果が出ない要因として感覚が悪いのであれば、それは修正する必要があるので、練習するなり感覚を取り戻す何かいい方法、例えばフィジカルの場合もあるので、どこが原因なのかというのは、改善する必要はあるかなと思いますね。
Q.メッツは大谷選手の打席ではサードがショートにだいぶ寄るが、逆方向に打つことは考えている?
A.シチュエーションによりますかね。それがいちばん、そのシチュエーションで効果的ならもちろんやりますし。もちろん戦術なので、チームの方針もありますし、それは時と場合によるかなと思います。
Q.ロバーツ監督はボール球に手が出てしまっていると言っていたが、自身でもそう感じているか。またそれをどう修正したいか。
A.ストライクゾーンの管理に関してはそこまで大きくずれてはないかなと思いますね。どちらかというと、ストライクゾーンで自分がスイングしにいったときに、ファウルになる、ポップフライになるというパターンの方がどちらかというと傾向的には今は強いかなとは思うので。ストライクゾーンの管理というよりは、ストライクゾーンに(ボールが)来たときに振ったときのアプローチの方かなと思っています。
Q.プレーオフとWBC=ワールド・ベースボール・クラシックの違いは感じている?また、WBCの経験を生かせているか。
A.短期決戦という意味では同じですけど、捉え方はちょっと違うというか。やっぱり1年間長いことシーズンで一緒に戦ってきた仲間、チームメートもそうですし、ファンの人たちもそうですし、その人たちと最後にやる短期決戦と、ある意味、一気に集まって、国を代表するWBCとは少し試合の雰囲気、チームの雰囲気というのも多少違うかなと思いますね。
Q.過去の名選手も、レギュラーシーズンで成績を残してプレーオフで結果が出ないということがあるが、自分自身にプレッシャーをかけすぎているということがあると思うか。
A.どうなんですかね。そういう選手たちと自分がまず一緒かどうかわからないですし、僕は初めてのポストシーズンなのでそこまで多く語れることはないですけど、当然相手の投手も、そのチームの中でもトップクラスですし、チーム自体もリーグの中でもトップクラスのチームなので、それだけレベルが高い投手からヒット、ホームランを勝ち取っていくというのはそれだけ難しい作業ではあるので。なおかつ、そういう選手たちというのは、必ずいちばんケア(警戒)をされるポジションにいますし、なかなか難しいとは思うんですけど。僕はことしそれが初めてなので、今のところは自分の本当にやれることを精いっぱいやりたいなという気持ちで戦っているので、あすに向けて、もう終わった試合は最後に振り返ればいいなと思っているので、あすに切り替えて全部頑張りたいなと思っています。
Q.スイングの状態はどのように改善していきたいか。
A.感覚自体は悪くないとは思っているので、大きく変えるよりは、シーズン中によかったポイントをしっかり継続していくというのがこの短期(決戦)においては、結果を残していく上では大事かなとは思うので、それをきょうあすとまたやりたいなと思います。
Q.メッツのリンドー選手は大谷選手と同じくシーズンMVP=最優秀選手の候補の1人になると思うが、彼の印象は?
A.レギュラーシーズンからチームを引っ張っていると思いますし、それだけすばらしい選手ですし、会えば笑顔であいさつして、すばらしいグッドガイですし、はい。僕も好きな選手の1人ではあるので。ただレギュラーシーズンとポストシーズン、まったく別物ではあると思うので、変な話僕がレギュラーシーズンで残した成績というのも関係ないですし、自分自身を引っ張ることなく、ポストシーズンはポストシーズンで本当にチームが勝てればそれでいいという、そういう気持ちで。リンドー選手ももちろんそういう気持ちでやっていると思いますし、お互いがそういう気持ちですばらしい試合ができればなと思ってます。
<日本メディア>
Q.ここまでの7試合を振り返ってどうだったか。
A.なんですかね、楽しかったなという、はい。負けた試合も含めて、それはこうすばらしい緊張感の中で、プレーできる喜びというか、この時期まで野球ができているという喜びをまず感じていますし、またあすも試合ができる、きょうしっかり調整して、健康な状態であすも野球ができるというところにまず、自分自身はすごく喜びを感じているかなと思います。
Q.西海岸から東海岸への長い距離の移動だが、飛行機の中での過ごし方や球場に来るまでの過ごし方を教えてください。
A.まあゆっくり寝たりとか、さっきまでずっと寝てたので、まだ今もちょっと眠いぐらいな感じですね、はい。
Q.この短期決戦の中で睡眠はどれくらい取れている?
A.睡眠は取れてますね、はい。向こう(ロサンゼルス)に行くより、やっぱりこっちに、東(海岸)に来る方がやっぱりきついと思うので。きょう、あすの睡眠がいちばん、試合のパフォーマンスの中で大事かなとは思います。
Q.質も量もという感じですか。
A.質よりどれだけ寝たかを僕は気にしているので、はい。寝れば寝るほど自分の中ではいいかなと思っています。
Q.あすのメッツの先発のセベリーノ投手は、大谷選手に対してパドレスのダルビッシュ投手の攻め方を参考にしたいと言っていたが、同じような攻め方をされたときの対応は考えている?
A.いちばんは自分のやることを変えないということじゃないかなとは思いますね。ダルビッシュさんとの対戦に関しては、自分の過去のイメージとのギャップであったりとかそういうところのずれが打席の中でファウルボールになったりとか、多少タイミングが早かったりとかというところに出てたのかなと思うので。セベリーノ投手に関しても、あまり多く対戦してはいないので、本当に第1打席の印象をしっかりと新鮮に受け止めて、次の打席、次の打席というふうにしたいなと思っていますね。
Q.打席に入る前に空中にスプレーをして、その中でバットのグリップを回しているのは自分の中で意図がある?
A.バットが滑らないようにスプレーしています。
Q.ニューヨークの街にはどんな印象がある?
A.そうですね、前回来たときに、(山本)由伸とか、日本人の方と一緒にご飯を食べたぐらいです。あとはMVPの発表のときに来させてもらったりとかぐらいなので。あとは本当にバスから眺めてる感じでしか印象がないというか、あまりまだどこかに行ったりとかみたいな感じはないです。
Q.レギュラーシーズンとポストシーズンでチームの雰囲気など違いは感じているか。
A.チームの雰囲気はポストシーズンとレギュラーシーズンやっぱり違うなというのは、そこはいちばん感じるので、地区シリーズもパドレスのホーム、サンディエゴに行ってやりましたけど、雰囲気もやっぱりすばらしかったので、今回もニューヨークにこうやって敵地で来て、どういうふうな感じなのかというのは、また僕はそれはそれで初めてのことなので楽しみにはしていますね。
10/11 地区シリーズ突破 “みんなでものにしたシリーズ”
ドジャースは地区シリーズの第5戦でパドレスを2対0でやぶり、大谷選手の宣言通り2連勝でリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。恒例のシャンパンファイトで興奮気味に語ったNHKのインタビューの一問一答は以下の通り。
Q.地区シリーズを勝ち上がった今の気持ちは?
A.勝ててよかったなと。厳しいシリーズだったけど、いいゲームだったと思います。
Q.メジャー2回目のシャンパンファイト。今回はどうか?
A.本当に由伸がすばらしいピッチング。(シャンパンかけられる)ブルペンもすばらしい、ロースコアでしたけど、勝ちきっていいゲームだったと思います。
Q.山本由伸投手はナイスピッチングだった。
A.圧倒して、相手を寄せつけない、圧倒的なピッチングだったと思います。
Q.言っていたとおりに連勝したが
A.誰が出ても一生懸命、チームプレーでうしろにつなぐっていう気持ち前面に出ていたと思いますし、ロースコアですけど、なんとかみんなでものにしたそういうシリーズだった。
Q.リーグ優勝決定シリーズへ向けて
初戦が大事、まずしっかりそこに合わせて、きょうは勝ってまずみんなで喜んで次に向けて頑張りたいと思います。
10/10 勝負の第5戦を前に “明日勝つことに集中”
「いいことも悪いこともすべて忘れている。あす勝つことに集中できていればいい」
大谷選手は勝負の地区シリーズ第5戦を翌日に控えて、記者会見に臨んだ。これまでの4試合について振り返って「自分にとってマイナスになりそうな要素をプラスに変換しているように感じるが?」と問われた際の返事が冒頭の一文だ。並々ならぬ勝利への集中力を感じさせるものだった。
ーー 以下、一問一答です ーー
<アメリカメディア>
Q.アップダウンの激しいシリーズだが、前向きな気持ちをどうやって保っている?
A.試合前もかなり雰囲気もよかったと思いますし、それがゲームにいい影響を与えていたのかなと思うので、いいゲームだったなと思います。
Q.キャリアの中でも感情がフィールドで出ているように感じるが、変化はあった?
A.長いシーズンの戦い方と短期決戦はやっぱり少し違うと思うので、そういうところはやっぱりフィールド上で多くの選手が感情的になる理由じゃないかなと思います。
Q.WBC=ワールド・ベースボール・クラシックの優勝の瞬間も感情をあらわにしていたが、大きな舞台で力を発揮できる秘けつは。
A.戦い方の違いはあると思いますけど、あまり多くを考えずに本当に自分のやることにまず徹したいなと思っていますし、チームとしてまず勝つことは大前提に、そこに対して自分がどれだけ貢献できるのかということを大事にしたいなと思っています。
Q.第4戦はいい打線のつながりで勝利したが、第5戦も同じように勝利を目指すのか。
A.そうですね、オフェンスも点をとったあとも、もっともっと、もっととれる、もっととれるという雰囲気でしたし、ディフェンスに関しても本当にブルペンがすばらしい仕事をしてくれたなという、本当に全員でつかみとった勝利だと思うので、それを継続してあすもできれば必ず勝てるんじゃないかなと思います。
Q.感情がフィールドで出ることに対して自分に驚いている?
A.んーびっくりはしてないですかね、まあ(笑)。それも含めて自分だと思うので。感情的になることがいいとか悪いとかではなく、相手にリスペクトを持ちつつ、チームを鼓舞するような、そういう感情というのはいいんじゃないかなと思いますね。
Q.ダルビッシュ投手と対戦してみて感じていることは。
A.前回ももちろんすばらしいピッチングでしたし、これ1つということではなく、まんべんなくうまく投球できるのがやっぱりいちばんのすばらしい点かなと思うので。あすはかなり個人的に、(山本)由伸との投げ合い(の可能性)もありますし、楽しみにはしているので、どういうピッチングされるのかなというのは、プレッシャーもあるとは思うんですけど、そこは個人的にすごく楽しみにはしています。
Q.ランナーが出ているときにヒットが多いが、要因は。
A.特別なことは特にはしていないです。きのうで言えばフォアボールは取れてはいるので、そういう点ではよかったかなとは思いますし、得点圏に関してはそれを作ってくれたそれまでのバッターの仕事がすばらしい仕事だったと思うので、よりプレッシャーのかかる(場面)、相手にもプレッシャーがかかっていますし、そこで自分の仕事が今のところはできているというだけかなとは思います。
Q.第4戦で打球が審判に当たってホームでタッチアウトになった。怒りをあらわにしていたが、悔しかった?
A.もう忘れました、はい(笑)。
Q.ダルビッシュ投手の多彩な球種とタイミングをずらすピッチングに感じることは。
A.さきほども言ったように、ひとつの型に収まることなくというか、どういう状況でもうまく投げられる、そういう強さがあるのかなとは思うので、自分もそこに対応していきたいですし、チーム自体もそこに対応していくということがいちばん大きなことかなとは思うので。そのときそのときに合わせるというのが、どのピッチャーもそうですけど、そこがいちばんうまい投手じゃないかなとは思います。
<日本メディア>
Q.2勝2敗で大一番に臨む心境は。
A.きのうからの継続だと思うので、はい。もう2連勝するゲームだと思っていますし、その1勝目を取ったというだけなので、その後半戦だと思っています。
Q.プレーオフ独特の雰囲気の中で打席に向かう感覚は。
A.どうなんですかね、歓声がすごいなという、はい。それ以外はあまり、集中しているので大きく変わることはないかなとは思いますね。
Q.本拠地に帰ってきてファンの声援は大谷選手にとってどんな意味を持つか。
A.僕よりもやっぱり相手のほうが声援によってプレッシャーがかかるのかなと思うので。僕自身は味方が多いという自信というか、それを持って打席に立ちたいですし、相手に負けることなく、強い気持ちを持って打席に立てれば、いい仕事ができるのではないかなと思います。
Q.自分にとってマイナスになりそうな要素をプラスに変換しているように感じるが、その方法は。
A.本当にいいことも悪いことも、もうほとんど忘れているので、1戦目の全体的な感じももう忘れていますし。本当に終わったゲームは、短期決戦は特に、終わったことは全部が終わった後に振り返ればいいかなという、そんな感じなので。本当にあす勝つことに全部集中できていれば今はいいのかなと思います。
Q.球場を離れてからのオンとオフの切り替えは。
A.どっちもありますかね。それはシーズン中もそうですけど、基本的に帰って自分の時間を過ごす、家族の時間を過ごす時もありますし、ふと思ったときにバットを振る時もありますし。それは特にどっちを必ずやらなくてはいけないというわけではなくて、そのときそのときで違うかなと思います。
Q.「2連勝するゲーム」と言っていたように、ふだんから最悪のケースを考えるか最高のイメージを持つかだと後者だと思うが、その思考はどんなところから来ているのか。
A.必ずしも後者が正解だと思わないですけど。もちろんそのゲームに臨むにあたって、たとえばリスクを回避する方法を常に取っていくスタイルが正解なときももちろんあるので、そういう意味では最悪を想定していくこともちろん大事ですし、そのときの状況によって、自分の気持ちのバランスというか、そこがいちばん大事なのであって、そのときにどっちを取っていく、選択をするかというのが大事かなと思いますね。
Q.今回は後者であるべきだったけど、場面場面ですべてを変えていく。
A.そうですね。あのときはあのときで、もう自分がそう思ってるというだけなので、そう思わなければいけないということではなくて、本当にそう思っているという、はい。
Q.打席だけでなく、出塁したときの足でのプレッシャーについてはどう考えている?
A.基本的にシーズン中も、それがポストシーズンであってもなくても、どっちであってもどういうシチューションでも走れるときに走っているので。それがあすでもそうですし、開幕の1戦目でも、特に盗塁に関しては、やることは特には変わらないので。あすも(塁に)出たら積極的にもちろん狙っていきたいなと思っていますね。
10/8 相手に王手をかけられる “単純に2連勝すればいい”
大谷翔平選手は、パドレスに地区シリーズ突破に王手をかけられた試合後、報道陣の取材に応じた。大谷選手の表情から焦りは一切感じられず、「単純に2連勝すればいいゲームだと思っている」と逆転での地区シリーズ突破のみを見据えていた。
ーー 以下、一問一答です ーー
<アメリカメディア>
Q.次の試合でプレーオフが終わってしまうかもしれないが。
A.もうあとシンプルに2勝するということだけ考えて、きょう終わったことは終わったことで、もうあすに切り替えて頑張りたいなと思っています。
Q.リリーフのサウスポー、スコット投手に対して対策されていると感じるか?(このシリーズ3打席3三振)。
A.もちろんすばらしい投手ではあるので、こちら側がしっかりとしたアプローチ、しっかりとした状態で打席に立つことがいちばん大事かなと思います。
Q.(パドレスの本拠地)ペトコパークの雰囲気はどうだった?
A.いや、盛り上がっててすばらしかったですね、はい。ポストシーズンだなという。ドジャースタジアムもそうでしたけど。
Q.ここから逆転する自信は?
A.きょうも劣勢からしっかりと、あそこまでまず追い上げていますし、そこはもちろん自信を持っていいんじゃないかなと思うので。そこの流れをね、あとは持って来られれば必ず2連勝できるんじゃないかなと思います。
Q.ペトコパークの雰囲気と相手チームの盛り上がりに対して、ドジャースも同じくらいの熱量を持ってプレーできているか。
A.チームの雰囲気はやっぱりいいんじゃないかなと思いますね。もちろん短期決戦に臨むにあたって、みんな気合いも入っていると思うし、もちろん勝ちたいという気持ちも出ているとは思うので。きょうも負けてはしまいましたけど、全体的な雰囲気というのはみんな勝ちに向かってるんじゃないかなと思います。
Q.テオスカー・ヘルナンデス選手の3回の満塁ホームランのあと、チームの雰囲気は変わった?
A.いやもうすばらしいひと振りでしたし、もうチームを一気にゲームに戻すような、そういうすばらしい一打だったなと思います。
Q.ここから勝ち上がるために心がけることは。
A.どうなんですかね。まあ(2回の失点に)ミスも絡んで、ちょっとこう、いやな雰囲気でしたけど、まずそこから盛り返してあそこまで行けたというのがいちばん自信に、もちろんしていいところだと思いますし。あと本当に少しの流れさえつかめれば、きょうも十分に勝つチャンスはあったんじゃないかなと思います。
Q.初のプレーオフで驚いたことなど、ここまでの感想は。
A.まずはここでできていること自体に感謝したいですし、ここまで健康で野球ができていること、きょうもしっかりプレーできたことにまずしっかり感謝したいなと思うので。あすに向けてまたしっかり調整して頑張りたいなと思っています。
<日本メディア>
Q.(8回の第4打席)スコット投手からの見逃し三振、最後のスライダーはボールに見えた?
A.いいピッチングではあったので、せめてファウルにできればよかったかなとは思います。その前のまっすぐ2球もまあちょっと甘かったので、もちろんそれを打てるのがいちばんよかったかなと思いますね。
Q.形としては追い込まれたことになるが、チームの空気や大谷選手自身の感覚は。
A.もう2連勝すれば勝ちという、そういうゲームだと思ってやればいいんじゃないかなとは思うので。ここまで1勝2敗というのも別に考える必要もないですし、単純に2連勝するゲームだと思えばいいんじゃないかなと思います。
Q.ここまでの3試合でいいところも悪いところも出たと思うが、初めてのプレーオフの3試合どう感じているか。
A.どうですかね。さっきも言いましたけどまずここでできることというのがやっぱり特別だと思いますし、このゲームをしっかりと自分自身でかみしめているところはあると思うので、そこがいちばん大きいかなとは思いますね。
Q.もう後がない戦いだが、個人としてもチームとしていちばん大事なことは。
A.さっきから言ってますけど、もう2連勝すればいいゲームだと思っているので。あとがないとかっていう感覚自体が、今の僕には特にないかなって思うので。うん。もう2連勝すればオッケーって、そういうゲームだと思ってます。
Q.1打席の重みが増していると思うが、気負わずにバットを振れている?
A.状態自体はいいとは思いますね。やっぱりきょうも捉えてはいるので、まああそこで(5回の大きなセンターフライ)入ってくれたらゲームを戻すいい1打にはなったと思うんですけど、あと少しのところだったかなと思います。
Q.相手からかなり厳しいコースを突かれているという感覚はあるか?
A.いや、変わらないですかね、そこはシーズン中と特に。攻め方というか、ボール自体の見え方とか来方(きかた)とかというのは特に大きく変わっている感じはしないので、(ストライク)ゾーンを保ってしっかり振るという、シンプルにそこだけかなとは思いますね。
10/5 ポストシーズン初HR “ただただ楽しかった”
初のプレーオフの舞台、ドジャースは3点の先制を許し追いかける展開の中、5対7で逆転勝利を収めた。大谷翔平選手はスリーランホームランを含む2安打の活躍、試合終了からおよそ30分後に記者会見に臨んだ。すでに帰り支度を終え、白いTシャツ姿で姿を見せた大谷選手は「ただただ楽しかった」と笑顔で試合を振り返った。
ーー 以下、一問一答です ーー
<アメリカメディア>
Q.どのくらい楽しい試合だったか?
A.試合前からすごい球場の熱気というか、そういうのを感じて、終始ただただ楽しいゲームだったなと思います。
Q.ホームランを打った瞬間の気分は。
A.もちろん(1回に)先制点を取られて、相手も球界の中でもトップクラスのすばらしい投手ですし。そういうピッチャーからああいうところで打てたというのは自分としてすごく特別だったかなと思います。
Q.日本のプロ野球のプレーオフや、WBC=ワールド・ベースボール・クラシックと比べて雰囲気はどう違った?
A.比べることはちょっとできないかなと思うんですけど、球場の、1年間戦い抜いてきたファンの人たちとポストシーズンのゲームを戦うという、特別なことというのは、比べられないですけど、同じくらい特別だったなと思います。
Q.高めのストレートをホームランにできたことについて。
A.さっきも言いましたけど球界でもトップクラスのすばらしい投手なので、なかなか投げ損じというのはないと思いますし。変化球もすばらしいなかで、難しいボールでしたけど打てたというのは自分の中ですごく自信になるかなと思います。
Q.1回に0対3でリードされて、どうやって逆転勝利をつかんだのか。
A.やっぱり初戦の入りというのはなかなか難しいと思いますし、試合が空いている中で全体的にかたさが出ると思うんですけど、早い回にこうやって追いつけて、ブルペン(リリーフピッチャー)もすばらしかったですし、後半の打線のつながりも本当にすばらしかったと思います。
Q.第1打席、プレーオフでの初打席で感じたことはあった?
A.やっぱり興奮するなかで、自分の打席、自分のスイングというのをまず初戦でしっかりしたいなと思っていたので。第1打席も打ち取られていたんですけど、感覚的にはそんなに悪くなかったので、第2打席もそれを継続していこうという感じでしたね。
Q.プレーオフに出るためにドジャースに来たが、活躍できた喜びはある?
A.そうですね。シーズン中も長いシーズンを乗り切るのに難しさはあると思いますけど、やっぱり短期決戦は短期決戦で難しさがあると思うので。ことし初めての経験ですけど、本当に楽しいゲームだったなと、すばらしいゲームだったなと思います。
Q.試合前はとても楽しそうにしていて、打席では落ち着いていた。どんな対策をした?
A.特別なことは特にはしなかったですね。打席はそれこそだいぶ集中しているので、今1球1球振り返れと言われてもあまり思い出せないくらい、1打席1打席にしっかりと集中できていたかなと思います。
Q.試合前の興奮状態からどうやって切り替えている?
A.自分でもわからないですね、はい。打席に行けば集中するしという、勝手に。打つためだけに勝手に集中するのかなと思います。
<日本メディア>
Q.球場の雰囲気を見て、第1打席に立つまでの心境は?
A.全体的にはあまり変わらなかったですかね。基本的には(屋内の)ケージで準備して、打席の前にベンチに来てという感じなので。ある程度やることはケージの中で終わらせて、ベンチに来たらもう本当に打つための準備という感じでした。
Q.ホームランを打った瞬間の感情は?
A.こういう試合で、本当になかなか打つのが難しいピッチャー、投手だと思うんですけど、そのすばらしい投手から打てたというのがすごくうれしかったですし、ちょっと自分が思ってたよりぎりぎりのホームランだったんですけど(笑)。もうちょっとで危ないかなという感じでしたね。
Q.集中力が高いときは、どんな状態になる?例えばまわりの音が聞こえないなど。
A.集中しているなという感覚です(笑)
Q.どんなことを考えている?
A.やりたいことがはっきりしているというか、もちろんある程度準備したことをしっかり冷静に考えながら、しっかりとピッチャーに対して気持ちが向いているという感じですかね。
Q.初のプレーオフということも含めて、第1打席に立ったときはどんな景色だった?
A.どうなんですかね。1球目にカーブが来たので、自分の中で気持ちがちょっと楽になったというか。そのカーブに対してしっかり1球目から反応できたなというので、ちょっとこう落ち着きというか、自分の中ですっと入れる感覚はあったかなと思います。
Q.足をけがしているフリーマン選手が盗塁したが、トップ選手のそういう姿をどのように感じた?
A.やっぱり苦しい状況の中で痛みもあると思いますし、その中で勝つためにああやって一生懸命仕事をする姿というのは打線に必ず影響を与えるかなと思いますし。それは打線全員、本当にいい仕事が個人個人多かったんじゃないかな。ヒットじゃなくても、そういう自分の打席というのをチームのためにしっかりと送れている打席が多かったかなと思います。
Q.山本由伸投手は悔しい結果だったが、やりとりはあった?
A.んー、けっこう落ち込んでいたので「勝ってよかったな」って(笑)。切り替えるんじゃないかなとは思うので。場数も踏んできている投手だと思いますし、なかなか、僕も初めてでしたけど由伸も初めてだと思うので。また次に向けてしっかりと切り替えて、次はすばらしいピッチングができるんじゃないかなと思います。
Q.第2戦パドレスはダルビッシュ投手が先発。あすに向けては。
A.チームでしっかりとアプローチをしたいなと思いますし、すばらしい投手なので、本当に一丸になってしっかりと得点できるようにオフェンス面は頑張りたいなと思います。
10/4 地区シリーズ前日会見
大谷選手はパドレスとのプレーオフ、地区シリーズを翌日に控えて記者会見に臨んだ。大リーグ7年目で初のプレーオフで、アメリカメディアからの「緊張しているか」という質問には通訳を待たず「ノー」と英語で即答し、笑顔を見せた。
ーー 以下、一問一答です ーー
<アメリカメディア>
Q.WBC=ワールド・ベースボール・クラシックなど大きな舞台はこれまでも経験しているが、大リーグのプレーオフは初めて。どのように準備している?
A.初めてなので、ちょっとそこに関してはWBCと違うのかなと思いますし、(レギュラーシーズン最終戦から)1週間くらい空いているので、まずは第1打席をしっかりと大事にして入りたいなとは思っています。
Q.この1週間は具体的にどのような期間だった?
A.基本は球場に来て動いて、シムゲーム(試合形式の練習)もして、まあ2打席くらいですか。1日2打席くらい打って、実戦の感覚をしっかりと忘れないようにという感じでした。
Q.初めてのプレーオフは緊張している?
A.(英語で)No(笑)
Q.フリーマン選手などけが人が相次いでいるが、どのように打線を引っ張りたいか。
A.みんなシーズンの疲れはもちろんあると思いますし、逆に言えば今までの1週間で多少疲れという意味では取れていると思うので、あとはさっきから言っているように実戦の感覚というのがいちばん大事かなと思うので、そこさえしっかり養えていれば必ず結果が出るんじゃないかなと、みんなそうじゃないかなと思います。
Q.ドジャースはこの2年間はプレーオフで残念な結果が続いているが、クラブハウスのチームの雰囲気はどのように感じているか。
A.もちろん地区のライバルチーム、パドレスが相手だというのもあると思うので、今はみんな興奮している状態じゃないかなと思いますし、きょうの過ごし方がやっぱりいちばん大事だなと思うのであすに向けていい練習にしたいなというのはみんな思っているんじゃないかなと思います。
Q.緊張を感じずに、これまでも大事な場面で結果を残している要因は?
A.そのためにやっぱり小さい頃から練習してきていますし、こういう舞台でプレーしたいという思いでやってきてはいるので、そこがいちばんやっぱり、楽しみだなという方がどちらかというと今は大きいですかね。
Q.この数年、プレーオフを見ていて思い出はある?
A.ドジャースが優勝したとき(2020年)も見ていましたし、あのときはシアトルで、ちょっと違うところで練習しながら見ていたので、それも覚えていますし、手術明けで病室で見ていたのも覚えていますし、やっぱり悔しい思いの方が強いかなと思いますね。
Q.チームメートからプレーオフについて助言をもらうことはあった?
A.いや助言は特にはないですかね、なんか「お前初めてだもんな」みたいな感じでいじられることはよくありますけど、助言っていう感じではないですかね。
Q.「50-50」を達成する前、スイングの感覚がよくなかったと言っていたが、今はどう改善した?
A.後半になるにつれてやっぱりバッティングの感覚もすごいよかったですし、なによりも打席の中での集中力というのがすごい高かったと思うので、そういう感覚をしっかりポストシーズンでも出せていけたら、結果が出てくるんじゃないかなとは思っています。
Q.人生通して大きなプレッシャーもあったと思うが、プレッシャーを克服するためにやっていることはあるか。
A.いや特別にしていることはないですね。好きでここまでやってきていますし、けがもいろいろありましたけど、そのたびにチームのスタッフもそうですし、執刀してくれた医師の方もそうですし、そういうまわりのサポートに助けられて、今こうやってプレーできていると思うので、そこはもう感謝しかないというか、そこに対して全力でプレーしたいなという、フィールドで自分のプレーを全力でやりたいなとは思っています。
Q.大谷選手にとってパドレスのダルビッシュ有投手はどんな存在?
A.僕の小さい頃のやっぱりスター選手というか、メジャーリーグに来るときもそうですし、その前に日本でプレーしていたときもやっぱりずっとテレビの中で見て、憧れていた選手の1人なので、そういう選手とポストシーズンでやれるかもしれないというのは自分にとってすごく大きいことですし、日本人どうしの対決、(第1戦に先発する)由伸と投げ合うのを個人的には望んでいましたけど、それはたぶんないと思うので、自分が対戦したときに、そこを楽しみに頑張りたいと思います。
Q.シーズン当初は力みもあったと思うが、どう改善してきた?
A.シーズン当初は早くチームの一員になれるといいなというか、それを結果で示したいなというのが気持ち的に先行していたのかなというのが、今思うとちょっと強いかなとは思うので、後半になるにつれてそういう気持ちもちょっとずつ抜けてきて、本当に自分本来の打席というのが多くなってきたのかなという印象は受けます。
<日本メディア>
Q.プレーオフに自信を持って臨むことができる要因をどう考えている?
A.毎年そうですけど、やっぱり1年間健康を保ってプレーするというのがいちばん難しいというか、なにかしらトラブルはシーズン中あるんじゃないかなと思うので。それが、DH(指名打者)だけでしたけどね、少なかったというのがいちばんよかったことですし、ポストシーズンにこうして健康な状態で挑めるというのがまずいちばんかなと思います。
Q.数字を残すことよりも難しい?
A.(試合に)出ないとやっぱり残らないですから、数字も残らないものだと思うので、そこはやっぱり自分だけではなくて、やっぱりまわりのサポートも必要ですし、メディカルスタッフのサポートももちろん必要なことではあるので、そこはやっぱり長いシーズンを乗り切る上ではいちばん大事なことかなと思います。
Q.山本投手とともに先陣を切ることができることについてどう感じている?
A.それはやっぱりうれしいですね。由伸が来てくれたのももちろんうれしいですし、もちろんけがも本人あって悔しいシーズンだったと思いますけど、それでもポストシーズンの1戦目にこうやって先発するというのはそれだけ信頼を得ている証拠だと思うので、自信を持っていいと思いますし、その試合で一緒に出られるというのは特別かなとは思います。
Q.楽しみな気持ちが伝わってくるが、マイナスな感情は出てこないのか。もし出てくるとしたら、そのマイナスな感情にどう対処しているのか。
A.今の段階ではあんまりないですかね。そうなったときに考えればいいかなと思うので、もちろん打てることもあれば打てないこともありますし、それを次に引きずらないことがいちばんかなと、特に短期決戦では。チームとしてそれが大事なんじゃないかなと思います。
Q.レギュラーシーズンの成績はここからは白紙になると言っていた。一方で今シーズンパドレスに対して好成績だが、そこのバランスの取り方はどう考えているか。
A.単純にシーズン中に残した成績というのは、それはそれだと思うので。別にポストシーズンでアドバンテージになるわけでもないですし、もちろんそのシーズン中にパドレス戦で打ったか打たないか、ちょっと自分では把握してないのでわからないですけど、パドレスは球界の中でもすばらしいピッチャー陣だと思いますし、なかなか自分の打席を冷静に送るというのは難しい相手だと思いますけど、初めてのポストシーズンでしっかりそれをできれば、十分に数字は残るんじゃないかなと思います。
Q.ドジャースはこの2年プレーオフで思うような結果が出ていないが、それを乗り越えて世界一になることへの思いは。
A.さっきも言いましたけど同地区のライバルが相手なので、なおさらみんなの士気というかね、高いと思いますし、ファンの人ももちろんそうだと思いますけど、僕としては(ドジャースに)来た1年目でそういうところでプレーできることにまず感謝したいと思っています。
Q.プレーオフ前日、どのように過ごす?
A.いつもと同じ、まずケージワーク(室内での打撃練習)がいちばんかなと思うので、その感覚を、まずシーズン中と同じ感覚を出してしっかりときょうを終えるというのがいちばんかなと思います。
Q.レギュラーシーズン最終戦からあすまでの過ごし方で、野球以外の部分はどう過ごした?
A.そうですね、いつもよりゆっくりめに起きて、おいしいごはんを食べて、庭で遊んでという感じでしたね、はい。ゆっくり過ごしました。