大谷翔平は「全く対応できていなかった」 米解説、脱臼の“弊害”…満身創痍だった左肩
大谷翔平はWS第3戦からの3試合で11打数1安打の打率.091 ドジャースは5日(日本時間6日)、大谷翔平投手が左肩の関節鏡視下手術を受けたと発表した。ワールドシリーズで負傷し、左肩を脱臼。関節唇を損傷していた。今回の手術からリハビリが順調に進めば、スプリングトレーニングには間に合う見込み。米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」ではカール・ラスミューセン記者が「慢性的な違和感が、スイングに影響した」と指摘している。 大谷は10月26日(同10月27日)に本拠地で行われたヤンキースとのワールドシリーズ第2戦で盗塁した際に左肩を負傷。それでも大谷は第5戦まで強行出場を果たし、世界一に貢献。打席では左肩を気にするそぶりも見られたが、第4戦では中前打をマーク。走塁時にはユニホームの首元を掴むなど、患部への負担を最小限にしながら戦い抜いた。 ただ、負傷後の第3戦からの3試合は11打数1安打で打率.091、本塁打も打点も記録することはなかった。ラスミューセン記者は「彼は怪我をしたままプレーを続けたが、残りのシリーズを痛みを抱えたままプレーしたことは明らかだった。その慢性的な違和感が、スイングに影響したのだ」と報じている。 MLBネットワークの番組「MLBトゥナイト」ではアナリストを務めるダン・プリーザック氏が「二塁へスライディングをして(左肩を負傷)以降、外角の球に対して全くと言っていいほど対応できていなかったです」と言及。さらにプリーザック氏は「コールは(大谷に対して)外角に速球を投げ続けていました。(同じ場所に投げ続けれても)捉えることが全くできなかったのです」と指摘した。 米メディアも“擁護”するほどだった大谷の負傷。強行出場を続けた強い意志こそ、“勲章”となっている。(Full-Count編集部)
「水原一平氏がもし『いけにえ』ならば…無実の罪で長い間、塀の中に入ることになる」近日中に起訴と米メディア
ドジャースの大谷翔平選手の通訳だった水原一平氏がスポーツ賭博に関与し、大谷の口座から数億円を盗んだとされる問題に関し、米紙ニューヨーク・タイムズなどは10日(日本時間11日)、FBI(米連邦捜査局)による捜査の結果、水原一平氏が近日中に起訴される見込みで、「司法取引に応じて窃盗や他の罪状で有罪を認める方向だ」と報じた。 これを受け、米放送局CBSスポーツは「水原は『いけにえ』で、大谷の指示でスポーツ賭博をしていたのをかばっていると疑う人々もいるだろう。もしそうならば、水原は無実の罪、自分がやっていないことで長い間、塀の中に入ることになる」と報じた。 一方、米ドジャーブルーは「大方の予想通りの結果になった。『え、そうだったのか!?』というような新事実は何もない。それまでの報道をひっくるめて考えると、最もありそうな結末に落ち着いたということだろう」とした。 水原氏は3月19日、スポーツ賭博でつくった借金約450万ドル(約6億8000万円)を大谷に頼み込んで肩代わりしてもらったと語っていたが、翌20日になって「自分がうそをついていた。大谷は自分のギャンブルや借金、その返済について何も知らなかった」と前言を翻し、同日にドジャースを解雇されていた。 大谷は同25日、声明文を発表。自身が賭博に関与したことはなく、水原氏に口座から金を盗まれ、うそをつかれたと語った。
大谷翔平は「喜色満面だった」 敗れた“NYメディア”も感服…深刻負傷もプレーに畏敬の念
ドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】 ニューヨーク・ポスト紙が大谷の左肩手術について触れた ドジャースの大谷翔平投手はヤンキースとのワールドシリーズ第2戦で左肩脱臼の負傷に見舞われながらも出場を続け、世界一に貢献した。痛みに耐えながらプレーし、優勝で笑顔をみせた大谷に対し、敵軍贔屓のニューヨーク紙も畏敬の念を示した。 米ニューヨーク・ポスト紙のクリスチャン・アーノルド記者が5日(同6日)に掲載したもので「ドジャースのショウヘイ・オオタニが手術を行った。ワールドシリーズ中に負傷した肩の怪我が(予想)よりも深刻だったことが明らかになった」の見出して報じた。大谷が負傷した当時、デーブ・ロバーツ監督は「亜脱臼」と話していたが「脱臼」だったことが判明。球団は同日に関節鏡視下手術を受けたと発表としていた。 同紙は記事内で、ワールドシリーズ中に起きたショウヘイ・オオタニの肩に関する問題は、ドジャースが当初発表したよりも少し深刻だったことが判明した。(負傷後出場した)3試合は違和感を感じながらプレーしていた。11打数で僅か1安打に終わったことがその証明だ、と伝えた。 さらには、2年連続オフシーズンに手術を行ったことになった。怪我は(予想)より深刻だったのにも関わらず、ドジャースが第5戦でヤンキースを下したあと、オオタニはクラブハウスで喜色満面だった。 勝利した後オオタニは「最後まで1番長いシーズンを戦えたことを光栄に思いますし、このチームに来て1年目でこういう結果に立ち会えてすごく光栄だなと思います」と語っていた、と報道した。痛みに耐えながらもグラウンドに立ち続け、チームへの感謝の思いを述べた大谷の姿勢に感服しているようだった。(Full-Count編集部)