俳優の山口馬木也、冨家ノリマサ、沙倉ゆうの、田村ツトムらが30日、大阪市内で映画「侍タイムスリッパー」(安田淳一監督)の舞台あいさつを行った。
幕末の侍が落雷により現代の時代劇撮影所にタイムスリップする物語。昨年8月に東京・池袋のシネマ・ロサ1館で封切られてからSNSなどで次第に話題を呼び、全国300館以上に拡大する奇跡的な大ヒットとなった。さらに第48回日本アカデミー賞では最優秀作品賞・編集賞を受賞。24日までに興行収入も10億円を突破した。これを記念しての御礼舞台あいさつに主演の会津藩士・高坂新左衛門を演じた山口は「本当に皆さんが応援してくださって、こんなところにまでたどり着いてしまいました。この賞は本当にうれしいですけど、何よりもこうやって、また皆さんと喜びを分かち合えることが、何よりもうれしいです」と感謝した。
以前は街中を歩いていても声をかけられる時は「俳優さんですよね」だったという山口。最近は「山口さんですよねって言われるのが5割、あとの半分は『お侍さんですよね』です」と笑う。また、まだ賞をもらった実感は湧かないと明かし「俳優として何かを評価されたという感覚がまるでない。それぞれのキャラクターに与えられた賞っていう思いがすごくしていて、ちょっと寂しいんですよ。離れていく感じが」と本音もこぼした。
スター俳優・風見恭一郎を演じた冨家ノリマサは、最優秀編集賞のトロフィーを手に「監督の代わりにこれを持たせていただいております。本当に1館から始まった映画が、こうやって2つも、日本アカデミーという最高の賞を取れる作品になるなんて撮影中は夢にも思っていませんでした」とあいさつ。客席から「おめでとう!」のかけ声が次々とかけられた。
錦京太郎役の田村ツトムはこの日が40回目の舞台あいさつ。劇中劇で演じる心配無用ノ介の口上を述べ、ファンを喜ばせた。舞台あいさつ恒例の練り歩きも行い、ファンと直接交流も。最後に山口は「本当にもう少しだけ、皆様のおそばにおいていただけると幸せです」と、さらなる盛り上げを呼びかけた。