フジテレビが4月からの番組改編で、平日23時台のバラエティ番組の放送枠を40分から30分に縮小することが明らかになりました。この変更は、同局の23時台バラエティがニュース放送の時間帯に設置されて以来、23年の歴史の中で初めての大幅な改変となります。
フジテレビの23時台バラエティは、1998年に20分の放送枠でスタートし、その後230分に拡大。『笑う犬の生活』や『ネプリーグ』など、多くの人気番組を生み出してきました。しかし、2017年以降、火曜日のカンテレ制作枠を除き、40分枠に拡大されていたものの、今回の改編で7年半ぶりに30分枠に戻ることとなります。
さらに、木曜深夜のアニメ枠「イミナ」が金曜23時30分に進出し、4月4日からは新番組『謎解きはディナーの後で』がスタートします。この直前に放送される『全力脱力タイムズ』は、4月で10周年を迎えます。また、視聴者の反応も多様で、アニメファンからは「アニメをフジテレビで押していけ」との声も上がっていますが、他局との競合も懸念されています。
今回の改編に対しては、視聴者からさまざまな意見が寄せられています。「アニメ好きの大半は録画や配信で見ている」という意見や、「テレビの重要性が薄れている」との指摘もあり、視聴習慣の変化が影響を及ぼしていることが伺えます。
フジテレビはアニメに優遇策をとる一方で、昭和から続くバラエティ番組のスタイルが切り捨てられることへの懸念も浮上しています。「アニメの放送枠を戻せ」という声や、「ドラゴンボールやワンピースの枠だった」といった意見が見られ、視聴者は新旧のコンテンツに対する期待感が交錯しています。
今後のフジテレビの動向は、視聴者の関心を集めることになるでしょう。改編後の番組がどのように受け入れられるか、また視聴率にどのように影響するかが注目されます。