日本時間5日、ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希投手がアリゾナ州グレンデールで行われたレッズとのオープン戦でメジャーリーグ初登板を果たし、無失点の快投を見せました。この日のパフォーマンスは、5奪三振を記録し、特にその圧倒的な投球内容が大きな話題となりました。
佐々木投手は、2点ビハインドの5回にマウンドに上がり、先頭打者のマルテを初球から99.2マイル(約159.6キロ)のストレートで抑え、その後も続々と打者を三振に仕留めました。特に、スプリットフィンガーは打者にとって非常に厄介で、2アウト後にはホルヘをスプリットで空振り三振に打ち取るなど、その変化球の威力を見せつけました。
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、佐々木投手の投球を「ファンタスティックだった」と称賛し、「私たちが見てきた中でベストの投球だった」と高く評価しました。また、チームメイトのクレイトン・カーショーも「彼のスプリットは素晴らしかった」と述べ、99マイルを記録したことに驚きを隠せない様子でした。
さらに、MLBのレジェンドであるペドロ・マルティネス氏は、「佐々木は将来、ジェイコブ・デグロムを超える投手になるかもしれない」との期待を寄せ、彼のスプリッターは現在の世界最高のものの一つであると称賛しました。彼は「これより優れたスプリッターを見たことがない」とも語り、そのポテンシャルの高さに注目が集まっています。
オープン戦を通じて、佐々木投手は次の試合である12日のガーディアンズ戦での先発が期待されており、19日のカブスとの開幕第2戦に向けた調整が進められています。また、山本由伸投手との共演が実現する可能性も高く、ファンやメディアからの注目が集まっています。
佐々木投手の初登板は、多くの期待を抱かせる内容であり、今後のメジャーリーグでの活躍が楽しみです。彼の成長と共に、日本人選手がメジャーでどのように躍進していくのか、見逃せないシーズンとなるでしょう。