大谷翔平、早くもMVP見えた⁉ オープン戦初戦から2戦連続安打 過去3度はいずれも受賞
2025年3月3日 23時0分スポーツ報知
オープン戦 ドジャース6―3ホワイトソックス(2日、米アリゾナ州グレンデール=キャメルバックランチ)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が2日(日本時間3日)、オープン戦の本拠地・Wソックス戦(グレンデール)に「1番・DH」で先発し、2打席目に中前安打を放ち、2試合連続安打をマークした。メジャー移籍後、オープン戦で初戦から2戦連続安打を放ったのは4度目で、過去3度はいずれもMVPを受賞したという吉兆打。一塁塁上では昨季までのおなじみの儀式が“空振り”となって苦笑いするしかなかったが、新たなスライディングも披露した。
恒例の儀式は“空振り”だった。4回先頭の2打席目に中前安打を放った大谷。一塁ベースコーチと頭をぶつける「ヘッドバンプ」をしようと頭を傾けたが、一塁ベースコーチを務めた傘下3Aマイナーのブリスコーチは気がつかず…。同コーチの右肩に頭をぶつけ、苦笑いするしかなかった。
試合後にはインスタグラムを更新。ストーリーズにその瞬間の画像を掲載し、泣き顔の絵文字をつけた。締まりはよくなかったが、またも快音を響かせた。オープン戦初出場だった2月28日、エンゼルス・菊池から先頭打者本塁打を放って3打数1安打。この日は1打席目に見逃し三振も2打数1安打だった。今季がメジャー8年目。オープン戦初出場から2戦連続で安打を放った21、23、24年はいずれもMVP。今年もまた、序盤から好調をキープし続ける可能性もある。
昨年11月に左肩を手術。2年ぶりに復帰する投手調整もあって打撃面で心配された。初出場した試合後に「ある程度球数も見ながら、スイングもしながら、空振りもあって体的に問題なかったので、いい一日だった」と話していた通り、ここまでは3月18日に東京Dで行われるカブスとの開幕戦へ、順調にステップを踏んでいる。
出塁後は、続くT・ヘルナンデスの三ゴロで二塁にスライディング。昨年10月26日のヤンキースとのワールドシリーズ第2戦で二盗を試みた際、左手をついて二塁に滑り込んで左肩を脱臼した。キャンプ中には再発防止へ、左腕を胸の前につけながら滑り込む動作も練習。この日も練習通り、左手を地面につけることなく二塁へ滑り込む「新スライディング」を見せた。
2月12日に初日を迎えたアリゾナ州グレンデールでのキャンプ。3日(日本時間4日)は、初めてチームの全体練習がない休養日となる。山本が先発し、佐々木が救援する4日(同5日)の本拠地・レッズ戦に出場すれば、日本人トリオがそろい踏みすることになる。打撃だけでなく、パフォーマンスや走塁などの確認も抜かりなく進めていく。