大谷翔平が米大リーグで初の世界一に輝いた。30日、日本時間31日に行われたワールドシリーズ第5戦で、ロジャースがヤンキースを4勝1敗で下し、20年ぶりにワールドチャンピオンの座を獲得した。大谷はこの試合で指名打者として出場し、悲願のタイトルを手に入れた瞬間の表情は、ファンにとっても忘れられないものとなった。
大谷はメジャーリーグ7年目にして初めてのポストシーズンを経験し、ここまでの道のりは決して平坦ではなかった。エンゼルス・エンジェルスに在籍していた6年間は、ポストシーズンに進出することすらできなかったが、今季は新天地ロジャースでの活躍が実を結んだ。彼は年総額7億ドルという大型契約で移籍し、期待に応える形でシーズンを戦った。
今季は右肘手術を受けた影響で打者に専念したが、そのエネルギーを打撃に向けた結果、彼は54本塁打、130打点、そして盗塁59という素晴らしい成績を残した。また、今季は日本人選手として初めてトリプルスリー(50本塁打、50盗塁)を達成するなど、その実力を証明した。
来季に向けては、二刀流としての完全復活を目指す大谷。来年3月には東京ドームで行われる開幕シリーズに出場する予定で、再び投手としての登板を果たすことを目指している。彼は「そのくらいのクオリティでピッチングができる状態で迎えたい」と意気込みを語り、ファンの期待を一身に背負っている。
大谷の二刀流としての挑戦は、再び新たなステージを迎える。彼が世界の舞台でどのような成績を残すのか、来季に向けた期待が高まる中、彼の活躍から目が離せない。