熱戦が続く大リーグのポストシーズン。ステージはどんどん上がり、日本時間の26日からはアメリカンリーグ優勝ヤンキースとナショナルリーグ優勝のドジャースが激突するワールドシリーズが始まります。NHKでは世界一が決まる戦いを全試合BSで生中継します!
最新情報&放送予定
第1戦は劇的な幕切れに
第1戦 ヤンキース 3 ー 6x ドジャース※フリーマン選手が逆転サヨナラ満塁ホームラン
ワールドシリーズは全試合BSで生中継!
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担当記者の見どころ解説
レギュラーシーズンでともにリーグの最高勝率をマークしたドジャースとヤンキース。文字どおりの「頂上決戦」となったことしのワールドシリーズの注目は、なんといってもドジャースの大谷翔平選手とヤンキースのジャッジ選手のホームラン王対決です。
▼打線にはスターがずらり
スター選手が顔をそろえる両チームには、ドジャースが大谷選手、ベッツ選手、フリーマン選手、ヤンキースがジャッジ選手、スタントン選手とシーズンMVP=最優秀選手の受賞経験者があわせて5人所属します。ニューヨークとロサンゼルスというアメリカを代表する巨大都市のライバル球団どうしの対決という側面もあいまって、大きな盛り上がりを見せています。
両チームの持ち味はともに強力打線で、レギュラーシーズンのホームランの数は、ヤンキースが両リーグトップの237本、ドジャースがナショナルリーグトップの233本でした。
ドジャースの大谷選手は今シーズン、ホームラン54本、130打点でナショナルリーグの2冠に輝き、アメリカンリーグ2冠で、ホームラン58本、144打点のヤンキースのジャッジ選手とのホームラン王対決がことしのワールドシリーズの最大の注目です。
ホームランを50本以上打った選手が在籍するチームどうしの対戦は、ワールドシリーズ史上初めてです。
▼大谷選手が中心のドジャース
大谷選手はポストシーズンに入って打率2割8分6厘、ホームラン3本、10打点で勝負強いバッティングを見せています。
後ろを打つ2番のベッツ選手も打率2割9分5厘、ホームラン4本と好調で、右足首のけがでリーグ優勝決定シリーズの第6戦を欠場したフリーマン選手もワールドシリーズでは復帰する見込みです。
さらに、脇を固めるエドマン選手やキケ・ヘルナンデス選手もバッティングが好調です。
▼ヤンキースはスタントン選手が絶好調
対するヤンキースは、キャプテンのジャッジ選手がポストシーズンに入って打率1割6分1厘、ホームラン2本、6打点と苦しんでいます。
それでもレギュラーシーズンでホームラン41本のソト選手、同じく27本のスタントン選手が好調です。
スタントン選手はリーグ優勝決定シリーズの5試合で打ったヒット4本がすべてホームランという活躍で、シリーズのMVP=最優秀選手を受賞しました。
打線は両チームほぼ互角といった陣容です。
▼投手力はヤンキースが上か
一方、投手陣は、ドジャースが先発にけが人が相次いでいて、層の厚さはヤンキースが上回っています。
ドジャースは第1戦のフレアティ投手、第2戦の山本由伸投手に続く先発ピッチャーがレギュラーシーズンで1勝6敗のビューラー投手で、このシリーズもこれまで同様にリリーフ投手を細かくつなぐ「ブルペンデー」を設ける必要が出てくるため、リリーフ陣の奮起が不可欠です。
対するヤンキースは第1戦に昨シーズン、サイ・ヤング賞のコール投手、第2戦に今シーズン16勝の左腕、ロドン投手が先発し、第3戦以降も規定投球回には届かなかったもののレギュラーシーズンで防御率2点85だったシュミット投手や今シーズン15勝のヒール投手が控えています。
さらに、今シーズン9勝をあげた変則左腕のコーテズ投手もワールドシリーズではひじのケガから復帰する見通しで、充実の投手陣がドジャース打線に対します。
▼43年ぶりの対決に注目
ワールドシリーズは先に4勝したチームがワールドチャンピオンに輝きます。ワールドシリーズで両チームが対戦するのは1981年以来43年ぶりで、このときは4勝2敗でドジャースが制しました。ドジャースがニューヨークのブルックリンを本拠地としていた時代も含めてこれまでワールドシリーズで11回対戦し、ヤンキースが8回、ドジャースが3回頂点に立っています。ただ、ドジャースが本拠地をロサンゼルスに移してからは2回ずつと五分になっていて、今回はどちらが制するのか、注目です。
両チームの強力打線をそれぞれの投手陣がどのように抑え込むのか。大谷選手とジャッジ選手が圧倒的なパワーでホームランを打ち合う試合はあるのか。世界一をかけた目の離せない戦いがいよいよ始まります。
参考)リーグ優勝決定シリーズ結果
地区シリーズを勝ち上がったチームが戦うリーグ優勝決定シリーズの結果です。
<ナショナルリーグ>ドジャース 対 メッツ
第1戦 メッツ 0-9 ドジャース※大谷選手2安打1打点
第2戦 メッツ 7-3 ドジャース※大谷選手 無安打2四球
第3戦 メッツ 0-8 ドジャース※大谷選手 スリーランホームラン
第4戦 メッツ 2-10 ドジャース※山本投手 5回途中8奪三振 大谷選手 先頭打者HR
第5戦 メッツ 12-6 ドジャース
第6戦 メッツ 5-10 ドジャース※大谷選手は2安打1打点
ドジャースが4年ぶりにワールドシリーズへ<アメリカンリーグ>ヤンキース 対 ガーディアンズ
第1戦 ガーディアンズ 2-5 ヤンキース
第2戦 ガーディアンズ 3-6 ヤンキース
第3戦 ガーディアンズ 7ー5 ヤンキース
第4戦 ガーディアンズ 6-8 ヤンキース
第5戦 ガーディアンズ 2-5 ヤンキース
ヤンキースが15年ぶりにワールドシリーズへ
参考)地区シリーズ勝ち上がり
地区シリーズの結果です。
<ナショナルリーグ>〇ドジャース 3勝 ー パドレス 2勝
第1戦 ドジャース 7-5 パドレス※大谷翔平選手スリーランホームラン
第2戦 ドジャース 2-10 パドレス※ダルビッシュ有投手7回1失点で勝利投手
第3戦 ドジャース 5-6 パドレス※両チーム、ブルペンが力投で接戦に
第4戦 ドジャース 8-0 パドレス※大谷選手は1安打1打点
第5戦 ドジャース 2-0 パドレス※山本由伸投手が5回無失点で勝利投手に
ドジャースがリーグ優勝決定シリーズへ
フィリーズ 1勝 ー 〇メッツ3勝
第1戦 フィリーズ 2-6 メッツ※千賀滉大投手が先発2回1失点第2戦 フィリーズ 7-6 メッツ第3弾 フィリーズ 2-7 メッツ第4戦 フィリーズ 1-4 メッツ
メッツがリーグ優勝決定シリーズへ
<アメリカンリーグ>〇ヤンキース 3勝 ー ロイヤルズ 1勝
第1戦 ヤンキース 6-5 ロイヤルズ第2戦 ヤンキース 2-4 ロイヤルズ第3戦 ヤンキース 3-2 ロイヤルズ第4戦 ヤンキース 3-1 ロイヤルズ
ヤンキースがリーグ優勝決定シリーズへ
〇ガーディアンズ3勝 ー タイガース2勝
第1戦 ガーディアンズ 7-0 タイガース第2戦 ガーディアンズ 0-3 タイガース第3戦 ガーディアンズ 0-3 タイガース第4戦 ガーディアンズ 5-4 タイガース第5戦 ガーディアンズ 7-3 タイガース
ガーディアンズがリーグ優勝決定シリーズへ
参考)ワイルドカードシリーズの結果<ナショナルリーグ>ブルワーズ 1勝 ー 〇メッツ 2勝
第1戦 ブルワーズ 4-8 メッツ第2戦 ブルワーズ 5-3 メッツ第3戦 ブルワーズ 2-4 メッツ
第3戦の9回にアロンソ選手の逆転スリーランが飛び出し劇的勝利のメッツが地区シリーズへ
〇パドレス 2勝 ー ブレーブス 0勝
第1戦 パドレス 4-0 ブレーブス第2戦 パドレス 5-4 ブレーブス
安定した投手陣を誇るパドレスがブレーブスの追い上げをしのぎ2連勝で地区シリーズへ
<アメリカンリーグ>アストロズ 0勝 ー 〇タイガース 2勝
第1戦 アストロズ 1-3 タイガース第2戦 アストロズ 2-5 タイガース
タイガースは投手陣が強打のアストロズ打線を抑え2連勝で地区シリーズへ菊池雄星投手の登板機会なし
オリオールズ 0勝 ー 〇ロイヤルズ 2勝
第1戦 オリオールズ 0-1 ロイヤルズ第2戦 オリオールズ 1-2 ロイヤルズ
最小失点のロイヤルズが投手戦を制し2連勝で地区シリーズへ
参考)ポストシーズン進出チーム<ナショナルリーグ>
フィラデルフィア・フィリーズ(東部地区V)
ミルウォーキー・ブルワーズ(中部地区V)
ロサンゼルス・ドジャース(西部地区V)※大谷翔平選手、山本由伸投手が所属
サンディエゴ・パドレス(WC)※ダルビッシュ有投手、松井裕樹投手が所属
アトランタ・ブレーブス(WC)
ニューヨーク・メッツ(WC) ※千賀滉大投手が所属
<アメリカンリーグ>
ニューヨーク・ヤンキース(東部地区V)
クリーブランド・ガーディアンズ(中部地区V)
ヒューストン・アストロズ(西部地区V)※菊池雄星投手が所属
ボルティモア・オリオールズ(WC)
カンザスシティー・ロイヤルズ(WC)
デトロイト・タイガース(WC) ※前田健太投手が所属