上村謙信のわいせつ疑惑を巡る裁判が再開され、被害を訴える女性Xさんの証言が法廷で明らかになりました。この事件は、2025年3月に香港で行われたファンミーティング後の打ち上げで発生しました。Xさんは、上村さんからの不適切な行為を受けたと主張しており、その詳細が衝撃を呼んでいます。
Xさんによれば、打ち上げの席で上村さんは隣に座り、テーブルの下で彼女の太ももに手を触れたと証言しています。最初は驚いて足を引いたものの、その後も同様の接触が続いたと述べています。さらには、上村さんがスマートフォンを使って「一緒に外のトイレに行きませんか?」というメッセージを送ったことも明らかにされました。Xさんはこの誘いを無視しましたが、上村さんは再度、外で会うことを提案し、Xさんの拒否にもかかわらず行為を続けたとしています。
この事件は、上村さんが所属する人気男性グループ「ワンエンオンリー」のメンバーであり、BLドラマに出演している俳優としての地位に影を落としています。Xさんは、当時の状況について「恐怖で震えていた」と証言し、同席していた同僚もその様子を目撃していました。彼女は、事件後に悪夢に悩まされ、翌日には警察に通報することを決意したと語っています。
一方、上村さん側は全ての疑惑を否定し、弁護側はXさんの証言が誤解や偶然によるものであると主張しています。特に、トイレへの誘いについては、上村さんが助けを求める意図だったと説明しています。弁護側はまた、体の接触が偶然の産物であった可能性を示唆し、法廷での厳しい質問が行われました。
Xさんは、当時の恐怖感から明確に拒絶することができなかったと反論しました。法廷では、証拠が一応の成立を認められたものの、上村さん本人は証言台に立たず、裁判は続いています。判決は8月13日に下される予定であり、その結果がこの物語にどのような結論をもたらすのか、注目が集まっています。
この事件は、文化的背景や言葉の解釈の違い、さらには個々の心理状態が複雑に絡み合うものであり、法廷での判断がどのように行われるのかが問われています。被告を支持するファンの存在もこの事件を多面的に捉える要因となっており、彼らの信じる対象は法廷の判断とは異なるところにあるのかもしれません。真実は一つですが、それぞれの立場から見える景色は大きく異なります。この裁判の行方が、社会に与える影響は計り知れません。