徳島市で、イノシシのワナを見に行った男性2人が死亡しているのが見つかりました。山梨県では、民家の庭で女性がイノシシに襲われケガをしていて、全国でも被害が相次いでいます。 ◇ 「イノシシのワナを見に行ったまま帰ってこない」という通報があったのは、26日午後8時すぎ。 徳島市の山中で、若木昭さん(75)と宮崎照夫さん(76)が遺体で見つかりました。 発見者は…。 発見者 「1人は、あお向けになって」 ──最初に見つけた? 発見者 「うん」 もう1人は、5メートルほど離れた側溝に倒れていたといいます。遺体の近くには、イノシシ用のワナがあります。2人はイノシシに襲われた可能性があるとみられています。 現場となった徳島市の山中には、イノシシとみられる足跡が残されていました。

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発見者 「この足を見る限りは20貫ぐらい、80キロぐらい。軽自動車がガーッと来るのと一緒、止まらない」※「貫」=重さの単位 警察によると、2人の遺体の複数箇所から出血が確認されたといいます。 発見者 「普通のイノシシと違う。普通のイノシシはドンと当たってダーッと逃げる」 ──人を襲う? 発見者 「いや、普通は襲わない」 25日には、山梨県笛吹市で…。

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通報 「庭先で家族がイノシシに襲われた」 70代の女性が、左腕をかまれて病院に搬送されました。 ◇ 今の時期は“特に警戒が必要”だというイノシシ。イノシシの生態に詳しい徳島県の担当者は…。 イノシシの生態に詳しい 徳島県農林水産部 鳥獣対策・里山振興課 渡辺裕恭課長 「イノシシは通常4~6月にかけて、出産や子育ての時期を迎えます。普段は臆病なイノシシも、子どもを守ろうと襲いかかってくる恐れがあります」

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本州、四国、九州、南西諸島に生息するイノシシ。環境省によると、イノシシによる昨年度のケガ人は全国で94人。過去10年で見ると、4人が死亡しています。 イノシシと遭遇した場合は刺激せず、ゆっくりと後ずさりして離れることが大切だということです。