女性トラブルの影響で1月23日に芸能界を引退した元タレントの中居正広氏(52)が、最近にわかに“反撃”を繰り出し、大きな話題になっている。ただしネット上の反応は《認識にズレがあるな》《何がしたいのか》と困惑気味の声も多く──。 ■【画像】中居氏、女性アナへの性暴力が認定された時期に現場で見せた“破顔” フジ・メディア・ホールディングスとフジテレビが設置した第三者委員会が3月31日に公表した調査報告書で、中居氏による元フジテレビのアナウンサー・A子さんへの性暴力があったと認定された。同時に、A子さんがPTSDを発症して入院したことや、2024年8月末で退社するまでに至った経緯も詳しく記された。 しかし、それから約1か月半が経過した5月12日、中居側の代理人弁護士らが第三者委員会の「性暴力」の認定を不服とし、証拠開示などを求める文書を発表したのだ。この要求に第三者委員会は5月22日、「開示しない」としたものの、中居氏側は5月23日、「到底承服いたしかねます」として中居氏の音声データを要求。さらに5月30日、再度証拠の開示などを求める文書を発表した。 中居氏側は徹底交戦するつもりのようで、5月30日に公表した文書には、 《2023年6月2日当時、中居氏と相手側女性の間には、雇用・指揮監督関係や、上下の業務的権限関係は存在しませんでした》 と、第三者委員会の報告書にあった「業務の延線上で発した」「両者に圧倒的権格差があった」といった記述を真っ向否定。さらには、 《また両者には複数回の会食の機会があり、中居氏と彼女は家族やプライベートの出来事に関して様々なやりとりもあり、メールで「勇気づけられた」等のお礼をもらうような関係でもありました》 と、中居氏に対してA子さんが心を許していたかのような記載をしたうえで、《「性暴力」というレッテルを貼ったことは重大な人権侵害》《性暴と誤認し、さらにこれを積極的に世間に晒したことに、中居は「愕然とした」「驚愕だった」と述べています》などと反論した。 これを受け、A子さんの代理人は「さらなる加害(二次加害)に他ならない」などと抗議するコメントを出している。■被害女性のフジ退社時に、中居が送信していた「一文」
中居氏側の代理人が発表した5月30日の文書では、中居氏はA子さんとの間には信頼関係があったような書きぶりだが、3月31日に公表された第三者委員会の報告書の調査によれば、2人の関係は決して信頼や親しみのがある雰囲気ではなかった。 「そもそも報告書によればA子さんは、《(事件がきっかけで)摂食障害と鬱で入院したこと、目標にしていた仕事ができなくなり悔しいこと、長期入院によって給与が減り入院代が増えたことについての苦しさについて、ショートメールで中居氏に伝えた》と自らの状況を中居氏に報告していたといいます。 対する中居氏は2023年7月12日、“至急相談したい”として、昵懇の関係だったフジテレビ幹部のB氏にA子さんとトラブルになっている旨を説明したことも判明しています。つまり、中居氏はA子さんから直接被害を訴えられていて、なおかつ自身もトラブルだと認識していたわけですよね」(夕刊紙デスク) さらに報告書にはA子さんがフジテレビを退社したタイミングで、中居氏とB氏との間にこんなショートメッセージのやりとりがあったと記載されている。 「2024年9月9日、当時フジの編成部長だったB氏が中居氏に、A子さんが退社したことをショートメッセージで伝えると、中居氏からは《了解、ありがとう。ひと段落ついた感じかな。色々たすかったよ。》という返信があったこと、それに対してB氏は《例の問題に関しては、ひと段落かなと思います。引き続き、何かお役に立てることがあれば、動きます!》と返信したことが明記されています。 ストレートに読めば、中居氏が送った一文、“ひと段落”という表現には、A子さんが退社したことで、その“問題”にカタがついたというニュアンスが込められていると感じられますよね。当時、報告書が公表されたときは、この一文に対して、SNS、ネットからは“残酷だ”という声も寄せられていましたね。 いずれにせよ、A子さんが中居氏に心を開いていたということを、“「勇気づけられた」などのメールでのお礼”があるというのを拠り所とする中居氏の言い分で判断するのは、なかなか難しいと感じられますよね」(前同) 6月3日、第三者委員会は冒頭の中居氏の訴えに対し、新たな回答を発表。《見解に大きな隔たりがある》とし、被害者に二次被害などを与える可能性などを考慮し、《やりとりを差し控える》とした。 今後、中居氏はどんな動きに出るのだろうか——。