◆米大リーグ ドジャース―メッツ(2日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が2日(日本時間3日)、本拠地・メッツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、この日89歳で亡くなった巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(報知新聞社客員)へささげる23号を放った。さらに1点を追う9回1死一、三塁では守護神ディアスから左犠飛を放って試合を振り出しに戻したが、ドジャースは延長10回で競り負けた。大谷は4打数1安打2打点だった。大谷は、取材に応じることなく試合終了14分後にクラブハウスから出て行った。
3打席目までは先発右腕・ブラックバーンの前に2三振を喫するなど無安打に抑え込まれていた大谷だが、豪快な一発が出たのは、0―2で2点を追う7回2死走者なしの4打席目。3番手右腕・クラニックの初球のカーブを捉えた。今季2打数無安打に抑えられていたが、初球をジャストミート。打球速度113・6マイル(約182・8キロ)、打球角度38度で飛び出したアーチは右翼のメッツブルペンへ飛び込んでいった。飛距離424フィート(約129メートル)。放った瞬間は歩きながら何度もうなずいた。さらに1点を追う9回1死一、三塁の土壇場でも左犠飛。データサイト「Baseball Savant」によると、アストロズの本拠地であれば本塁打だった当たりだったが、最低限の仕事をして同点とした。
試合前に89歳で亡くなったことが発表された巨人・長嶋茂雄終身名誉監督とは、3月15日に東京ドームで行われた巨人とのプレシーズンゲームで対面。2ショット写真を自身のインスタグラムで公開していた。16年のシーズン後には対談をして球界の今後などについて語り尽くし、今年3月に公開された大手セキュリティー企業・セコムの新CMでは、夢の共演も果たしていた。大谷はインスタグラムに試合前にツーショット写真3枚とともに「心よりご冥福をお祈りいたします。」と言葉を添えて投稿していた。
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