◆米大リーグ ドジャース―ヤンキース(30日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が30日(日本時間31日)、本拠地・ヤンキース戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、初回先頭の1打席目に先発左腕のマックス・フリード投手(31)から2試合ぶりの本塁打で3試合ぶりの先頭打者本塁打となる21号先頭打者本塁打を放った。
主役の2人が初回からエンジン全開だ。まずは「2番・右翼」に入ったヤンキースのジャッジ。1回表に19号ソロを中堅に運ぶと、大谷は負けじと1点を追う1回裏先頭で初球の93・7マイル(約150・8キロ)を中堅左に運んだ。打球速度は105・5マイル(約169・8キロ)、打球角度31度、飛距離417フィート(約127メートル)。初回から圧巻の本塁打の打ち合いだった。
無双状態だったエース左腕を1打席目から打ち砕いた。ヤンキース先発のフリードは試合前の時点で両リーグ最多7勝(無敗)を上げ、防御率も両リーグトップ1・29。70イニングを投げて浴びた本塁打はわずか3本だったが、大谷が今季最長13連戦の1打席目からアーチを描いた。
大谷は、25日(同26日)の敵地・メッツ戦前に23年9月の右肘手術後初めてで約1年9か月ぶりにライブBPで登板して22球を投げると、その後の試合で千賀から18号先頭打者本塁打。翌26日(同27日)の敵地・ガーディアンズ戦では自身2度目の2試合連続先頭弾となる19号を放った。27日(同28日)は、MLB史上4人目の3戦連続先頭弾こそならなかったが、3打席目に左翼へ20号2ラン。20本塁打MLB1番乗りで、今季2度目の3試合連続本塁打を放った。28日(同29日)は3打数無安打で自身初の4戦連発はならなかったが、29日(同30日)の休養日を経て、2試合ぶりの本塁打で3試合ぶりで今季6本目(通算18本目)となる先頭弾を放った。
シーズン57試合目での21号は、レギュラーシーズン162試合に換算すると、59・7発ペースとなり、自己最多で2年連続の本塁打王となった昨季の54発を上回り、初の60本に届く勢いだ。4月28~30日の本拠地・マーリンズ3連戦から10カード連続で本塁打。5月は14発目。ドジャースの球団記録で、自身も23年6月にマークした月間15本塁打へもリーチをかけた。
この日の試合前はキャッチボールなどで軽めの調整。あす31日(同6月1日)の試合前には2度目のライブBPで登板する予定だ。