米大リーグ ドジャース―ダイヤモンドバックス(21日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が21日(日本時間22日)、本拠地9連戦最終戦のダイヤモンドバックス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、2点をリードした8回1死走者なしの4打席目は、2番手左腕・ビークスと対戦し、この試合2個目の三振となる空振り三振に倒れた。3球目のファウルでは一塁ファウルグラウンドへの強烈なライナーを警備員が必死に避けるほどだった。
ダイヤモンドバックスの先発はコービン・バーンズ投手(30)。ブルワーズでプレーしていた21年にサイ・ヤング賞に輝いた実績を持つ右腕だ。大谷は愛犬・デコピンが始球式をした昨年8月28日に先頭弾を放ったこともあり、試合前の時点で8打数4安打の打率5割だった。初回先頭の1打席目は空振り三振。カウント2―2からワンバウンドのカーブを振らされた。1点を追う4回先頭の2打席目は内角カットボールに反応するも2球目、5球目と2度も右ふくらはぎ付近に自打球を当ててもん絶しながら打席に立ち、二ゴロに倒れた。
1点を追う6回無死一塁の3打席目は大飛球の右飛。打球角度40度ではじき返した打球は飛距離356フィート(約109メートル)で柵越えまではあとひと伸び足りず本拠地のファンは総立ちになったが一瞬にしてため息に変わった。データサイト「Baseball Savant」によると、ヤンキースとレイズの本拠地であれば本塁打だった当たりだという。この回2死一、二塁でT・ヘルナンデスが中堅へ10号逆転3ランを放って試合をひっくり返した。
19日(同20日)の本拠地・ダイヤモンドバックス戦で左翼席に17号ソロを放った大谷。前日20日(同21日)の同カードは4打数1安打で本塁打は出なかったが、直近7試合で5本塁打を放ち、5月では自己最多の月間10本塁打を放つなど、好調を維持している。
試合前練習中にはブルペンで投球練習を行った大谷。21球を投げ、23年9月の右肘手術後初めてブルペンでスライダーを4球投げた。右肘の負担などを考慮して投げてこなかったが、前日20日(同21日)にキャッチボールで確認し、この日ブルペンでも投じた。近日中にも打者相手に投げる可能性も浮上しており、二刀流復帰へも順調に前進している。