大阪のエビ加工会社が「無断欠勤OK」「出勤時間自由」という新たな働き方を導入し、注目を集めている。この革新的な制度により、従業員のモチベーションが高まり、業績が急上昇しているという。雨の日には出勤者が少なくなるが、従業員たちはその理由を気兼ねなく伝えられる環境が整っている。
この会社、元々は宮城県にあったが、東日本大震災の影響で大阪に拠点を移し、従業員の管理に厳しさを求めていた。しかし、県民性の違いから離職者が増加し、経営が困難に直面した。そこで経営者の武藤氏は、従業員との対話を重視し、働きやすい環境を追求することに決めた。
無断欠勤をルール化した結果、従業員は休みやすくなり、出勤する際の連絡も自然と増えるようになった。この取り組みにより、過去5年間、職場への不満から辞めた人はいないという。現在、従業員の募集は行っておらず、業績は前年比で約400万円の増加を記録している。
さらに、従業員が自分の嫌いな作業を辞退できる制度も導入されており、職場でのストレスを軽減。経営者は、従業員が快適に働ける環境を整え、結果として利益を上げるという相乗効果を生み出している。
無断欠勤を導入したこの会社の取り組みは、今後の労働環境に新たな風を吹き込む可能性を秘めている。今後、他企業がこのモデルを採用する動きがあるか注目される。