川崎市で発生した20歳女性遺体遺棄事件が、警察の対応に対する疑問を呼び起こしています。先月30日、川崎市川崎区の住宅の床下から、アルバイトの岡崎旭さんの遺体がボストンバッグに入った状態で発見されました。元交際相手の白井秀疑者が死体遺棄の疑いで逮捕されています。
事件を受け、岡崎さんの父親は警察の対応に対して厳しい批判の声を上げ、「真実を話してほしい」と訴えました。父親は以前からストーカー被害について警察に相談していたと主張し、「何回もストーカーで捕まえてくれって言っていたのに、本人がいないから対応できないと言われ続けた」と不満を述べました。
一方、警察は今回の事件に関する対応について初めて説明を行いました。警察によると、ストーカー被害についての相談があったという認識はなく、岡崎さん自身が警察による対応を望んでいないと判断した結果、注意喚起は行ったものの、ストーカー規制法に基づく警告の対応は行っていなかったとしています。また、今回の事件を重大な事案と認識しており、今後の捜査によって一連の経緯を明らかにしていく方針です。
この悲劇的な事件は、警察のストーカー被害への対応の在り方に対する疑問を浮き彫りにしています。被害者の家族からの声を受け、今後の捜査がどのように進展するのか、引き続き注視されます。