大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合)で、吉原の伝説の遊女・瀬川を演じる女優・小芝風花。その熱演は、遠く離れた異国の地にも届いているようで──。 【写真】美しく華やかな着物姿の小芝風花
小芝は2011年、「ガールズオーディション2011」でグランプリを受賞し、華々しく芸能界入りを果たした。スポーツ紙記者が語る。 「2014年に映画『魔女の宅急便』では主人公キキ役を演じ、ブルーリボン賞・新人賞や、日本映画批評家大賞の新人女優賞に輝きました。2015年にはNHK連続テレビ小説『あさが来た』で、主人公である白岡あさの娘・千代を演じるなど早くから活躍していました。 また、『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の人気企画『ゴチになります!』に出演し、その“素顔”にも注目が集まっています。バラエティー番組で見せる親しみやすいキャラクターと、清純なイメージからお茶の間からの好感度は高い」 《私自身は、元気で笑顔のイメージを持たれることが多く、そのせいか年齢よりも幼く見られてしまうことが、課題》と過去のインタビューで語っているが、確かに女優としても素直で健康的な役どころを演じることが多かった。
しかしながら『べらぼう』では、これまでの小芝のイメージをいい意味で裏切る“妖艶な遊女”を好演し、新境地を開拓している。2月に出演した『あさイチ』(NHK総合)では、振り返るときでさえ色気のある所作を意識して演じていると明かしている。 そんな小芝の活躍を、遠く中国の地から見守る人物がいる。小芝の父親だ。上海で10年にわたりラーメン店を経営しており、店内には愛娘との家族写真などが大切に飾られているという。 過去には『週刊文春』の記事で、父親が「入ってきた情報は全部見ている」と娘への愛情を語っている。今回の『べらぼう』も観ているだろうか──。「勝手に話すと迷惑かけちゃうからさ」と周囲への影響を気にかけつつも、現地での反響についてこう明かしてくれた。 「『べらぼう』は観ていますよ。中国人の方は観てくれていないでしょうが、来店される日本人の方からは『観てるよ!』『すごいですね、頑張ってください』という声をいただいています。この辺りは日本人が少ない地域なので、たまになんですけどね。とても嬉しいですよね」 最後に父親は「がんばってほしいですね」と愛娘にエールを送った。 遠く離れた上海の地で、日本のドラマが話題に上る。その勢いはまさに“べらぼう”だ。今後の彼女の活躍から、ますます目が離せない。