日本航空(JAL)が国際ビジネスクラスの乗客に提供した食事が、予想外の波紋を呼び起こしています。羽田空港からインドネシアのジャカルタへ向かう便で、ビーガン食として予約されていたはずの乗客に、なんとバナナ1本のみが出されたのです。
この驚くべき出来事は、乗客のクリスチャリウさんが自身のSNSで不満を表明したことから広まりました。彼は事前にビーガン用の特別食を予約しており、朝食にはそれに見合った食事が提供されていたものの、その後の軽食として出されたのは、ただのバナナ1本。この状況は、彼にとって非常に屈辱的だったといいます。「周りの乗客にはしっかりした食事が出ているのに、自分だけバナナ1本というのはあまりにも悲惨だ」と彼は語りました。
JALはこの件について事実を認め、クリスチャリウさんに謝罪。特別食の予約システムに不具合があったことが原因で、軽食にビーガンミールが適用されなかったと説明しています。「私たちはこの問題を重く受け止めており、再発防止策を講じます」と同社の広報担当者は述べました。今後は特別食のリクエストが全ての食事に正しく反映されるよう、システムの見直しが行われるとのことです。
搭乗したビジネスクラスの乗客たちは、この異常な対応に困惑し、ネット上では「バナナ1本はさすがにネタかと思った」との声が上がる一方で、「これはひどい」といった厳しい意見も多く寄せられています。多様な食事ニーズへの対応が求められる中、日本の航空会社にとって今回の事件は、大きな教訓となるでしょう。
この騒動は、国内外のメディアでも取り上げられ、JALのブランドイメージにも影響を与えることが懸念されています。果たして次回、クリスチャリウさんが再びJALを利用する際には、彼の期待を裏切らない食事が提供されるのでしょうか。果物の中でも特に腹持ちの悪いバナナ1本で国際ニュースになる時代、航空会社のサービス向上が急務であることを示唆しています。