◆米大リーグ ドジャース―マーリンズ(28日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が28日(日本時間29日)、本拠地・マーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場する。真美子夫人の出産に立ち会うための「父親リスト」から復帰後7試合目で、待望のパパ1号の期待がかかる。
マーリンズ戦は昨年9月19日(同20日)以来。同試合は敵地だったが、6打数6安打3本塁打10打点2盗塁で史上初の「50―50」どころか「51―51」を達成した伝説の一戦だ。今季からマ軍はマッカロー新監督が就任したが、同監督は昨季までドジャースの一塁コーチで、大谷の快挙を支えた恩師だ。2人が一塁上で披露していた頭をぶつけ合う「ヘッドバンプ」は、新任のウッドワード一塁コーチに“継承”されたが、今も大谷とマッカロー監督の絆は深い。
今回は敵としての再会だが、試合前には旧交を温めた。大谷はマ軍の練習中に三塁ベンチから姿を現し、グラウンド上にいたマッカロー監督の元に駆け寄っていく。その場で2分程度談笑し、最後はハグをして引き揚げた。打撃練習を室内で行う大谷がキャッチボール以外の理由で試合前にグラウンドに出てくることはほとんどない。2人の信頼関係を現す出来事だった。
マッカロー監督は試合前の囲み取材に応じ、最後は「翔平は4タコだ!」と言いながら去っていった。