◆米大リーグ カブス7―6ドジャース(23日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が23日(日本時間24日)、敵地・カブス戦に「1番・DH」で先発出場し、3回に復帰3試合目で“パパ初安打”となる右前打を放ったが、5打数1安打と振るわず、ド軍は連敗で3カードぶりの負け越しを喫した。
カ軍先発はM・ボイド投手(34)だった。大谷はこの日まで通算12打数2安打の打率1割6分7厘、1本塁打、4三振。今季は4月11日(同12日)にも対戦して3打数無安打だった。この日は初回先頭で左飛に倒れたが、3回1死一、二塁の第2打席ではスライダーに体勢を崩されながらも最後は右手一本で“パパ初安打”となる右前打をマークした。復帰3試合、11打席目で初めての「H」ランプとなった。
しかし、5回無死一、二塁の第3打席は左飛、6―7と1点を追う一打逆転の場面だった6回2死二、三塁の第4打席は遊飛。3回を含めて3打席連続だった得点圏で結果は出すことはできなかった。9回1死ではホッジを相手に空振り三振に倒れた。打率は2割6分1厘に低下した。
試合後、ロバーツ監督は6回の場面について「スライダーで(カウント)1―1となって、その後に速球が来た。しかし、スイングが大振りになりすぎた。本来はヒット1本でいい場面だった。翔平なら球に触れるだけでも長打の可能性もあった。だが、このシリーズと(休みから)戻ってきてからのレンジャーズ戦の終盤から見られるように、スイングにやや攻撃的すぎる傾向が見られ、スイングが通常より少し長くなっている」と指摘した。
真美子夫人(28)の出産に立ち会うため、18日(同19日)に産休制度「父親リスト」入りした大谷。19日(同20日)に長女誕生を発表し、同日夜にロサンゼルスからテキサスに移動してチームに合流。20日(同21日)に復帰と慌ただしい日程で疲れが残っていることは間違いないが、これで復帰後3試合で12打数1安打(2四球)とやや不振が長引いている。「我々があまり慣れていない状況ではある。私は彼自身が何かを成し遂げようとしすぎているのかどうか分からないが、いくつかの四球は取れているものの、それ以外は彼は四球を選びにはいかず、自らをアウトにしている」と苦言を呈した。