中居正広の『女性トラブル』に端を発した一連の問題で、フジテレビが設置した第三者委員会の調査結果がまとまり、このほど報告書が公表されたが、その内容に驚かされた人は多いだろう。 【写真】「半裸」を連想させるショットを披露したフジ女性アナたち 報告書には、中居の『女性トラブル』に関する調査結果だけでなく、これまでフジテレビの局員が関係し、局アナが参加した“接待・会合”などに関しても事細かく記載されているが、注目すべき点は、トラブルが起きた日の状況が詳細にわたり記載されていることだ。
「性暴力」をはっきり認定
報告書によれば、2023年6月2日のお昼ごろ、中居は女性Aさんにショートメールで、その日の夜に食事に行かないかと打診した。そのときのAさんの心境についても書かれているが、彼女は中居とは仕事上の付き合いもあり、食事に行くこと自体については特段違和感を持たず、その晩は空いていると返信した。 すると、中居からほかのメンバーにも声を掛けていると連絡が。それまでの食事会では番組スタッフなどが同席していたため、Aさんはこの日も複数人での会合と思っていたが、実際には中居は誰にも声をかけておらず、“大雨のせいで人が集まらないため、二人きりでも構わないか”と、お店を探す旨を送った。Aさんは立場上断ることができず承諾したものの、中居は店に電話などもしておらず、今度は自宅マンションでどうかと提案。Aさんは嫌な気がしたが、「空いていると言った以上行かざるを得ない」「ここで断れば今後の仕事に影響が出るのではないか」と思い、中居の自宅に行くことを承諾したという。 そして、報告書には、《女性Aと中居氏の当委員会のヒアリングにおける証言内容・証言態度 などをもとに、日本弁護士連合会「企業不祥事における第三者委員会ガイドライン」に 基づき事実認定を行った。 その結果、当委員会は、2023年6月2日に女性Aが中居氏のマンションの部屋に入って から退室するまでの間に起きたこと(本事案)について、女性Aが中居氏によって性暴力 による被害を受けたものと認定した》とある。 今回の“女性トラブル”は、性暴力であることがはっきりと認められたのだ。
「スイートルームの会」
巧妙な手口で女性を自宅に誘い込み性加害に及ぶ中居が、どれだけ悪質な人間なのかが明らかになったわけだ。しかし、中居に関して、これまで出た交際報道といえば、下平さやかアナ(’99年)、中野美奈子アナ(’06年)、歌手の倖田來未(’07年)、竹内由香アナ(’15年)、そして現在も交際が続いているというダンサーのMさんくらいで、トラブルがあったのは、’00年に『噂の真相』で報じられた一般女性とのトラブル1件だけである。 中居と仕事をしたことのある民放関係者は、彼が女性に対して不埒な行いをしているという噂を一度も聞いたことがないという。「中居くんがそんなことをするわけない。信じられない」と思う人も多く、当初“女性トラブル”は何らかの交際トラブルではないかと思う向きもあった。そのため、報告書を読んで仰天した関係者は多い。 かつて中居を追っていた芸能記者は、こう語る。 「SMAPのメンバーは飲み会や食事会など外で遊ぶことが少なくて、記者泣かせでした。中居さんは仕事以外では家に引きこもっていることが多く、複数での飲み会を目撃したことはほとんどないです。女性と一緒のときも、いわゆる“宅飲み”でしたね」 なんと、テレビ局のスタッフと飲んでいる姿を見たこともないという。ところが、ある時期から、タレント仲間やスタッフ、女性を交えて会合をしている姿が頻繁に目撃されるようになった。 いま、報告書の中で、もう一つ注目されているのが、中居らが催した飲み会である「スイートルームの会」の参加者、“タレントU氏”だ。情報が多くややこしくなっているが、この人物は、同じく性加害問題が取り沙汰されている、とんねるず・石橋貴明とは別人である。石橋については、報告書の中で《有力な番組出演者》と記されているからだ。 報告書によれば、2021年の夏に《コロナ禍であまり飲みに行けていないため、楽しい飲み会がしたい》というU氏の発案で、その年の12月、中居を交えてホテルのスイートルームで飲み会が開かれた。 幹事は、フジテレビの社員でB氏。女性アナ4人を伴い参加したという。部屋には中居とU氏がおり、B氏は頃合いを見計らって女性アナ2人を残して退席。現場には、中居とU氏、女子アナ2人が残ったという。その後、部屋ではセクハラ行為が行われたそうだ。
盛んになっていた“夜遊び”
U氏は、第三者員委員会のヒアリング要請を拒否した。この“U氏”はイニシャルではなく、報告書の登場人物をアルファベット順に割り振ったもの。ネット上ではすぐに“犯人探し”が始まったが、業界関係者やメディア界隈ではすでに具体的な名前が囁かれつつある。 U氏が後輩タレントやテレビ局のスタッフに依頼……というより、手下のように使い、女性を交えた宴会を頻繁に企画させていたことは、関係者の間では有名な話。 そして、その宴会には中居も参加しており、週刊誌は何度かその姿を捉えている。 「中居さんとU氏は共演をきっかけに仲が深まり、プライベートでも頻繁に会うようになったと聞いています。一緒に遊ぶようになったのもそのころからですが、その後に共演が増えてから、ますます“夜遊び”が盛んになっていました」(芸能レポーター) U氏と知り合って、“悪い遊び”を覚えてしまったのだろうか……。 上沼恵美子が、自身がMCを務める番組の中で、自戒の意味も含めてこう語った。 「勘違いすんねん、私ら頭悪いから。調子に乗らしたらあかんねん」 自身の体験でもあるそうだが、視聴率の取れる人気タレントはテレビ局の社員から丁重に扱われるという業界の習慣について、釘を刺した形だ。 テレビ局の関係者によれば、中居も若いころはそうでもなかったというが、“大物”と呼ばれるようになってから、そういった振る舞いが目立つようになったという。「若い頃のやんちゃ」のように逆ならまだしも、天命を知る歳になってそんなようでは、上沼が言うように「頭が悪い」と言うことなのか。 そして、同じような噂をよく聞く大物タレントU氏。「友達は選ばなければいけないし、調子に乗ってはいけない」というのは、どの世界でも同じだろう――。