とんねるず・石橋貴明(63)の病状に、心配の声が広がっている。 石橋は4月3日、自身のYouTubeチャンネルで食道がんに罹患していることを公表。昨年秋から体調は悪く、今年2月に検査をしたところ、診断されたと説明。手術と療養のため、芸能活動を休止すると発表していた。この時点では「早期に発見された」という説明もあり、心配の声はありつつもどこか楽観的なムードでもあった。 ■【動画】石橋貴明、”がん公表”1か月前…指摘されていた”不調ガラガラ声” しかし、4月10日発売の『週刊文春』(文藝春秋)が、”フジテレビ問題”の第三者委員会が、石橋にヒアリングを打診していたと報じ、“本当の病状”も明らかとなった。 第三者委員会は3月末、10年以上前の事案として、《番組出演者》がフジの女性社員を密室に連れていき、女性の前で下半身を露出した、と報告。そして、多忙を理由に第三者委員会のヒアリングを断ったその《番組出演者》が石橋だと文春が明らかにしたのだ。文春報道後、石橋の所属事務所は《本人の食道がんの検査などで予定が詰まっていてそれどころではなかった。打診を受けたが「多忙のため協力できない」と返信した》とコメントを出すことに。 さらに4月16日、石橋本人が所属事務所を通じて謝罪コメントを発表。実際には食道がんに加え、咽頭がんも併発していたと明かしたうえで、《10年余り前のことで記憶が曖昧な部分もありますが、記事にあった方々と会食した覚えはあります。そこで起きた詳細については、かなり深酒をしてたためか、覚えていないのが正直なところです》と説明。 そして、がんの治療のため、謝罪コメントの2日前の14日まで集中治療室にいたと明かしたのだ。 石橋のがんが初報もより深刻そうな状態だと明らかとなったことで、 《集中治療室にいたのがショックすぎて…こんな大変なときにコメント出して本当に真摯な人なのよね。。ただただ静養してください 貴さんが心穏やかに過ごせますように》 《貴さん、結構前から声が出にくそうだったもんね…》 《貴さん、ラジオとかで声出てねえなって感じてたけど咽頭癌だったのね…》 《貴さん、元気に戻ってきてほしい》 《この際なので、ゆっくり治して下さい貴さんを見られる日まで、ずっと待ってます》 《どうか外野のざわざわは聞かず治療に専念して下さい。貴さんの回復を心からお祈りしております》 といった、心配する声が多く寄せられることになった。 石橋が罹ったがんとは——本サイトはがんや難病の方々に寄り添う医療を志す「健康増進クリニック」(東京都千代田区)の院長である、水上治医師に話を聞いた。 ——食道がんの手術をされた石橋さんは、昨秋から体調不良を感じていたそうで、また視聴者からも声の調子がおかしい、かすれているといった指摘がありました。 「食道のそばに声帯を支配している神経があって、これが圧迫されると声がかすれることがあります。 食道がんは、本当に症状がないんです。嚥下(えんげ)障害、飲み込みが引っかかるほどになるまでには時間がかかりますから、石橋さんの場合も、ごく初期に発見されたわけではないとは思います。食道がんは大抵症状が出てから病院に行って、そこで進行していたと気づく場合が多いです。食欲が落ちることもなく、初期症状は飲み込みにくいことくらいなんです」(水上医師、以下同) ——石橋さんは手術後、集中治療室にいたとのことですが、それは一般的なことなのでしょうか? 「食道がんの手術はかなりの大手術ですから、全員集中治療室に入ります。石橋さんが特別に重いわけではなく、食道がん手術(がん組織とリンパ節を切除し食道を再建する手術)は消化器系ではトップの大手術。7〜10時間はかかるため、急変のリスクも考慮して集中治療室に2〜3日入るんです。石橋さんについて詳細は分かりませんが、大手術だとご理解いただければいいと思います」