関西万博2日目、緊急事態…
大阪、2023年10月14日 — 大阪で開催されている関西万博の開幕2日目、会場は再び混乱に見舞われています。初日の入場トラブルから一転、今日もまた深刻な事態が発生しました。特に東ゲートでは、来場者の入場手続きが著しく遅延し、多くの来場者が長時間待たされる事態となっています。
問題の根源は、携帯電話の通信環境の悪化にあります。万博を主催する白覧会協会は、公式ホームページで午前9時30分から午後2時30分の間に発生した通信障害を認め、QRコードによる入場の遅延が生じたことを発表しました。この通信障害により、入場チケットのQRコードが表示されず、スマートフォンに依存した入場システムが機能しなくなったのです。
来場者は、地下鉄夢島駅から東ゲートへ向かう途中、再び長い列を形成しました。待ち時間が長く、混雑はさらに悪化。現金フリーのシステムやデジタルチケットに依存しているため、通信環境の強化は急務となっています。多くの来場者が「入場をスムーズにするための対策が必要だ」と訴えており、その声は大きくなっています。
さらに、万博初日の具体的な来場者数に関する報道がない中、計画では約13万人を見込んでいたにもかかわらず、混雑の様子は悲観的です。来場者からは、「午後の混雑についても報道してほしい」との声も上がっています。多くの人がQRコードを表示できない中、入場が困難になっている現状が伝えられています。
白覧会協会は、東ゲートに新たなWi-Fi環境を整備する方針を示しており、携帯事業者に対しても通信環境の強化を要請する意向を表明しました。しかし、事前に想定される問題に対する準備が不十分であったことは否めません。来場者数の目標を設定するのであれば、それに見合ったネット環境の整備は必須です。
「これほどの人が集まれば、通信環境が悪化することは予想できた」と、ある来場者は憤りを隠せませんでした。万博の成功には、来場者の体験を損なわないための綿密な計画と準備が求められます。今後の対策が期待される中、関西万博はその運営体制の見直しを迫られています。