宮城県岩沼市で発生した殺人死体遺棄事件に関して、警察は女性の遺体に複数の刺し傷が確認されたことを発表しました。遺体には心臓に達するほど深い傷もあり、捜査当局は強い殺意があった可能性があると見ています。
事件は、岩沼市の海岸で発見された女性の遺体に関するもので、発見は昨日午前10時頃に行われました。亡くなったのは大白区の保育士、行事ゆ香さん(年齢未公表)で、彼女は青向けで倒れており、着衣はあったものの所持品は見つかっていませんでした。
行事さんの遺体には複数の刺し傷があり、心臓に達する傷が確認されたことから、警察は彼女の死因を失血死と特定しました。現場からは靴が見つかっており、浜や周辺には結婚指輪も落ちていたとのことです。行事さんは、事件の直前に岩沼市内の保育園で働いており、同じく大白区のアパートで小学生の子供と二人三脚の生活を送っていました。
行事さんは今月5日に山形市内の実家に1泊2日の帰省をしており、その際には特に変わった様子やトラブルの話はなかったということです。その後、仙台市のアパートに戻った彼女は、12日昼頃に職場に忘れ物を取りに行くと子供に言い残し外出しましたが、数時間後には帰宅しなかったため、子供が実家に電話をかけ、家族が行方不明者届けを出す事態に至りました。
現在、凶器となった刃物は見つかっておらず、警察は事件の全容解明に向けて捜査を進めています。地域住民や関係者は、行事さんの優しい性格を語り、彼女を慕っていた子供たちの思い出を振り返っています。捜査当局は、引き続き情報提供を呼びかけており、事件の早期解決を目指しています。