大阪関西万博が4月13日に開幕したものの、初日からいくつかの課題に直面しています。特に問題視されているのは、会場への唯一の鉄道アクセスである大阪メトロ夢収益からの入場時に発生した長い待機列です。来場者が集中し、入場までに長時間の待機を余儀なくされる事態となりました。
また、万博会場に必要なチケットのQRコード表示に関する通信環境の不安定さも大きな問題となりました。日本の万博協会によると、午前9時30分から午後2時30分にかけて、会場周辺の携帯電話通信が不安定になり、多くの来場者がスムーズにQRコードを表示できない状況が発生しました。このため、公式サイトでは一部のお客様に不便をかけたことを謝罪し、通信状況の悪化が主な原因であると説明しています。
万博運営側はこれに対処するため、東ゲート付近にQRコード表示専用のWi-Fiアクセスポイントを設置するほか、携帯電話事業者に対して通信環境の強化を要請する方針を示しました。さらに、来場者には事前にQRコードを印刷するか、スマートフォンの画面をスクリーンショットとして保存し、入場時に提示するよう呼びかけています。この方法により、当日の通信環境に左右されずにスムーズな入場を目指すとしています。
しかし、このスクリーンショットの利用方法には不正利用の懸念が寄せられています。スクリーンショットの画像データが複製され、不特定多数に配布される可能性が指摘されており、万博のチケット購入時に求められる個人情報の入力が無駄になるのではないかという疑問の声も上がっています。
ネット上では、「印刷OKというのはアホか」「スクショで入れるのなら本物の意味は?」といった反応が見られ、セキュリティ対策の不備を指摘する意見も多く寄せられています。入場スタッフがスクリーンショットの本物かどうかを見分けることが難しいため、偽造チケットが横行する危険性も懸念されています。
万博の運営に対する批判は強まり、特に「通信環境の強化が先決だ」との声が多く、来場者にリスクを負わせるような不十分な対策に対する不満が広がっています。万博が日本国内外で評価される中で、こうした問題がどのように解決されるのか、今後の対応が注目されています。