元タレント・中居正広氏の女性トラブルを巡るフジテレビの問題で、調査にあたった第三者委員会は31日、394ページにわたる調査報告書を公開。調査報告を受け、フジテレビが東京・台場の同局内で会見を開き清水賢治社長が出席した。
第三者委の調査報告書によると、幹部社員B氏は2021年11月頃、タレントU氏及び中居氏と共に、外資系ホテルαのスイートルームでの会合の開催を企画。女性アナウンサーや女性スタッフなど複数人が参加した。23年6月に中居氏とトラブルになるフジ社員の女性アナウンサー(女性A)も参加していた。
同日に行われた第三者委員会の会見では「その費用はフジテレビが支払っています。その場に参加した社員から経費の申請が上がって、フジテレビがその経費を支払ったと言うことになっています」と説明していた。
清水社長は経費精算について「番組のロケ等施設料として立て替え決済されていた」と社内で確認されたと報告。「実態は(第三者委の)報告書の通りでタレントとの飲食会合になる。名目上は不適切な経費申請だったと判断している。弁護士にも相談しながら返金を求めることも考え厳正に対処していく」とした。
さらに「不適切な経費に関するチェックが緩んでいたということ。そのような表現をされるともしかしたら緩んでいたのかもしれませんが、制作部局でこれがロケに使ったんだという申請でした、実際はタレントとの飲食に使われている訳です。緩かったのかどうかというのではなく、そこをチェックするのは極めて難しいです」と詳細を確認することが困難だと明かした。
続けて「そこの原局のプロデューサーの上司が『その日はロケがなかったんじゃないとか』と。ロケがある日だったらそれもわからないし。例えば、経理部の方で理由が本当に正しいのかどうなのかがわかるかっていうと、実はチェックしにくい」と実態を説明し「このへんの所も、こういうものをフィードバックしてチェックするようなことができるのをもう少し精度的に強化していき、そしてその中で不正使用が分かった場合には厳正な処分をするということを導入することによって変えていこうと思います」と今後の対応を語った。