俳優の谷原章介が17日、フジテレビの情報番組『目覚ましエ』に出演し、吉本興業の芸人によるオンラインカジノ問題について言及しました。この問題は、警視庁からの任意での事情聴取を受けたことが明らかになった吉本芸人の行動がきっかけとなっています。オンラインカジノでの賭博の疑いが持たれている中、谷原はその背景や影響について自身の見解を述べました。
オンラインカジノへのアクセスが容易になっている現状について、谷原は「スマートフォンの普及により、子供向けのアプリでもカジノの広告が表示されるようになっている」と指摘しました。これにより、特に若い世代が無意識のうちに賭博に関与してしまうリスクが高まっていると警鐘を鳴らしました。
また、最近の賭博摘発件数が前年の3倍に増加したことや、著名人の関与が相次いでいる中で、谷原は「なぜ今、この問題が大きく取り上げられているのか」という疑問を投げかけました。彼は「これまで見逃されてきた問題が、利用者の増加と共に表面化してきたのではないか」と考察しています。
ネットやテレビでのオンラインカジノの広告が氾濫している現状に対しても、谷原は「合法的なプロモーションと見なされることから、違法性の認識が薄れるのは理解できるが、そうした状況が続くことは問題だ」と述べました。このような広告が子供たちにも影響を与えているという指摘は、多くの視聴者にとって考えさせられる内容です。
さらに、谷原は「メディアが他の賭博問題に目を向けず、オンラインカジノだけを取り上げるのは不公平である」とも発言しました。彼はパチンコなどの問題にも言及し、メディアが一貫した姿勢で賭博問題に取り組むべきだと主張しました。
オンラインカジノを巡る議論は、今後も続くことが予想されます。谷原の発言は、賭博問題に対する社会的な意識を高めるきっかけとなるかもしれません。視聴者からの反応も多く寄せられており、この問題についての関心が一層高まっていることが伺えます。今後の展開に注目が集まる中、賭博に対する法律や規制の見直しが求められる時期に来ているのかもしれません。