“熱くて自然体で頑張り屋”に受け継がれたバトン…岩手競馬史上9人目の女性騎手・関本玲花(24歳)が大怪我を乗り越えて歩む道

関本浩司騎手(現・調教師)の愛娘は2000年に生まれた。幼い頃から騎手に囲まれて育ち、菅原勲騎手や小林俊彦騎手(共に現・調教師)といった岩手競馬のレジェンドにも可愛がられた。水沢競馬場で競馬新聞を販売する祖父のところへ遊びに行っては、売り場からパドックを眺めていた。

「物心ついたときには騎手になりたいと思っていました。保育園の頃から将来の夢を書く機会があれば『騎手になりたい』と書いていました」

中学生の頃には、岩手競馬史上8人目の女性騎手である鈴木麻優さんが活躍していた。

「岩手には昔からずっと女性騎手がいたので、女性が馬に乗っていることに違和感がなかった。女性騎手という存在がいて当たり前みたいな感じだったんです。だから『かっこいいな、自分も乗ってみたいな』って」

3度目の受験で、騎手養成課程に合格。17歳の秋に親元を離れて、栃木の地方競馬教養センターへ入所した。センターでは朝5時30分の起床から、みっちりとスケジュールが組まれている。厳しい訓練にハードな厩舎作業。慣れない共同生活と徹底した体重調整。騎手候補生は総じてナーバスになる。

「友達に電話をかけたりして耐えていました。先生には2~3日置きに『もう辞めます』と言ってました。すると先生は『もうちょっとだけ、もうちょっとだけ』って。先生の『もうちょっとだけ』に騙されて、気づいたら競走訓練まで行っていました(笑)」

©Takuya Sugiyamaすべての写真を見る(6枚)

弱音をこぼしつつ、粘り強く頑張るタイプなのだ。

「私は同期で唯一、乗馬未経験で入ったので、みんなからすごく遅れを取っていました。ぜんぜん上達しないし、先生たちも教えるのに苦労したと思います。だけど訓練自体は、下手だけど苦ではなかったです。『岩手の先輩たちと一緒に乗りたい』と思っていたので」

飛躍しようとした矢先のアクシデント

競馬場実習や実技試験をクリアして、念願の騎手免許を取得。父が騎手時代に着用していた勝負服をベースに好きな色を組み替えて、マイ勝負服をデザイン。2019年10月5日、19歳の関本騎手は、盛岡競馬場でデビュー戦を迎えた。結果は6着だった。

「めちゃくちゃ緊張しました。パドックに出たらお客さんがけっこういたので、それを見て余計に緊張して。レースは周りが全然見えなくて、ただ馬にすがっていたという感じでした」

10月7日には、スカイルークという馬に騎乗して逃げ切り勝ち。デビューから9戦目で初勝利を挙げた。

「本当に馬の力が強かっただけです。馬に持っていかれてしまって自分は何もできてないから、勝った嬉しさよりも情けない気持ちのほうが強かったです」

ほろ苦い初勝利を経て、試行錯誤しながら勝ち星を重ねていく。2022年11月22日に開催された「レディスジョッキーズシリーズ(LJS)」の盛岡ラウンド第2戦では、エイシンヌチマシヌに騎乗し力強く競り勝って、通算100勝を達成。シリーズの女王にも輝いた。2023年の夏には初めて新馬戦や特別戦を勝利し、成績を伸ばしていた。

そんな矢先に、水沢競馬場で痛ましい事故が起きる。2023年9月、レース中に騎乗馬が内ラチを破って逸走。投げ出された関本騎手は、骨盤開放骨折という重傷を負った。

「あの怪我をしたときは、ちょっとだけ『やめようかな』と思いました。神経症状、しびれとかが残りましたし、恐怖心もありました。それでもある程度気持ちが落ち着いてからレースを見ると、『馬に乗ってる先輩たちかっこいいな、乗りたいな』と思ったんです。だけど実際に調教に乗り始めてみたら、めちゃくちゃ怖くて」

そんな葛藤を抱えながらも、2024年3月8日、LJSの笠松ラウンドの日のエキストラ騎乗で半年ぶりの復帰戦に臨み、3着にまとめた。レース後は「ゲートの中では心臓バクバクでした」と、安堵の笑顔が弾けた。笠松はデビュー前の実習や、デビュー後の武者修行に励んだなじみの深い競馬場だ。

「怪我をした水沢でレースに復帰すると、恐怖心が出ちゃう気がしたんです。だから最初は笠松で乗った方が、気持ち的に楽かなと思って。笠松で復帰させてもらって、本当によかったです」

男性に追いつくためのトレーニング

2024年は41勝。大怪我を乗り越えて、キャリアハイの勝ち星を挙げた。その理由のひとつは、以前から通っているパーソナルトレーニングジムにある。

「男の人たちに追いつくためにはどうしたらいいかな? と考えたときに、自分にはまず筋力が足りないなと思いました。体幹も弱かったので、体幹メニューをメインにやってくれるジムを選びました。チューブを使って、体の軸をまっすぐに戻すためのトレーニングをしたりします。ジムに通ってから、『馬へのハマりが前よりもよくなったな』とは感じています」

岩手リーディングの山本聡哉騎手も同じジムに通っている。

「ジムに行き始めた話をしたら、聡哉さんも来るようになったんです(笑)。それから自分のレースも見てくれるようになって、色々なことを教えてくれるので、そういう面でもジムに行ってよかったなあと思います」

©NAR

好きな戦法は「差し」。

「力のある馬に乗っているときは、後ろにいて前のみんなの動きを見ながら、それに合わせて動いていけるから。それに差して勝つのはめっちゃ気持ちいいです(笑)。ただ、岩手のレースは前残りが多いですし、ずっと差しばっかりで競馬していたので、今年はどこからでも競馬できるようになりたい。あとは馬群に入った時のさばき方がまだまだ下手なので、先輩たちに教えてもらいながら向上させていきたいです」

飄々としているけれど、向上心の塊なのだ。だけど関本騎手は、自分をカッコよく盛ったりしない。

「休みの日は、ただ家で寝腐ってるだけです」

寝腐ってますか。なんだか楽しい人だ。

「岩手競馬が潰れそうな時期があったじゃないですか。みんなで県庁に行って、競馬の存続をお願いしたりして。あの頃と比べたら安定しているんだろうけど、地方の小さな競馬場は、なにかあったら簡単に潰れてしまう。『普通にレースを開催できている今は、当たり前じゃないぞ』という想いがありますし、競馬ができるありがたさを感じています」

岩手には熱くて自然体で頑張り屋のおもしれえ女性騎手がいる。

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