旭川女子高校生殺害事件において、当時19歳の被告に対して懲役25年の求刑が行われました。この事件は昨年、北海道旭川市で発生し、17歳の女子高校生が橋から落とされて命を奪われたものです。
裁判は旭川地裁で行われ、検察側は被告が女子高校生を監禁し、暴行を加えた後、脅迫して橋から突き落としたと主張しました。この行為は「極めて残虐」であり、被告の責任は共犯者である内田被告と大きく異ならないとされました。検察は、被告がこの事件において重要な役割を果たしたとして、懲役25年を求める理由を説明しました。
一方、弁護側は被告の立場が従属的であり、計画的な実行がなかった点を強調し、懲役5年を求めました。この主張には、事件の背景や被告の心理状態が考慮されるべきだという意図が込められています。
裁判では、亡くなった女子高校生の両親が心の内を語りました。彼らは「全てを奪われた」と述べ、娘の苦しみが計り知れないことを訴えました。両親は、犯人に対して「極刑を望む」と強い言葉を残しました。
被告は裁判長から「言いたいことはあるか」との問いに対し、亡くなった女子高校生に対する謝罪の言葉を述べ、自身の行動に対する反省を示しました。「私は私に下された刑に従います。どんな判決であろうと覚悟はできています。本当にすみませんでした」と涙ながらに語りました。
この事件は、地域社会に深い衝撃を与え、若者の命に対する重い責任を問うものとなっています。判決は明後日に言い渡される予定で、今後の動向が注目されています。