フジテレビ系の人気番組「ワイドナショー」が、社会学者の古市憲寿氏を最後の放送で出演させないことが明らかになり、話題となっています。古市氏はこの番組に11年間出演してきた顔ぶれの一員であり、3月30日の放送をもって番組が終了することが決まっています。しかし、最終回までに呼ばれないという異例の事態に、彼自身も複雑な思いを抱いているようです。
古市氏は、自身のXアカウントで「残念ですが、感謝している番組です」とコメントしています。それに加え、彼は最近のフジテレビのコンプライアンス体制に関しても厳しい意見を述べており、特に87歳の取締役が未だに人事権を握っている状況に疑問を呈していました。彼はこの発言が影響しているのではないかと考えています。
番組の最後の1ヶ月に古市氏が呼ばれなかった背景には、複数の要因が絡んでいると推測されます。特に、中井正浩の女性トラブルに関連する元編成幹部が同番組のチーフプロデューサーであったことや、被害者からの相談を適切に取り扱わなかったことなどが挙げられます。また、古市氏の発言が、業界内での「見せしめ」として受け取られているとの声もあり、テレビ業界の圧力についての懸念が高まっています。
視聴者からは、「なぜこのような形での扱いがなされるのか」「真っすぐな発言ができなくなる」といった声が上がっており、古市氏の姿勢に共感する意見も少なくありません。彼が批判した松本人志氏と番組メンバーが呼ばれ続けていることから、「馴れ合いの世界」との指摘もあります。
このような状況から、フジテレビの今後の対応や、テレビ業界全体における言論の自由についての議論が再燃することが予想されます。古市氏の発言が、今後のメディアやコメンテーターの在り方にどのような影響を与えるのか、引き続き注目が集まります。