プロ野球ヤクルトのマスコット「つば九郎」を支えてきた社員が永眠したことが、球団の公式サイトで発表されました。19日に発表されたこのニュースは、多くのファンや関係者に衝撃を与えました。つば九郎は、長年にわたり球団の象徴として親しまれ、ファンとの絆を深めてきた存在です。
発表によれば、体調不良のためにしばらくの間、球団の活動を休止するとのこと。球団は、つば九郎をここまで育ててくれたスタッフに感謝の意を表し、ファンに対して個人のプライバシーを尊重するよう呼びかけました。公式サイトには、温かい励ましのメッセージをたくさん頂戴したことへの感謝も記されています。
つば九郎は、日々のブログ「つばつ日記」でファンとのコミュニケーションを図っていましたが、2024年3月5日に更新されたブログでは、感慨深いメッセージが記されていました。キャンプ中のグラウンド整備について触れた後、つば九郎自身の足跡の写真を掲載し、「いつかこの足跡の先に、つば九郎がいなくなったら空を見上げてください」と綴っていました。この言葉がファンに深い感動を与え、SNS上には「最後までファンのために尽くしてくれた」との声が寄せられています。
また、球団OBや著名人からも追悼の言葉が続々と寄せられています。1998年に最多賞を獲得した川崎健治郎氏や、中継として活躍した秋義漁師氏、久保健太郎氏などがツイッターやインスタグラムで思いを語りました。特に、ヤクルトファンとして知られるシンガーソングライターの佐田正氏は、「突然空に帰ってしまいました。信じられない」と心情を吐露しました。
つば九郎は、1994年にデビューし、風呂野球を代表するマスコットとして多くのファンに愛されてきました。特に、2022年8月5日の巨人戦では、主催試合2000試合出場を達成し、その愛らしい姿とユーモア溢れるパフォーマンスで観客を楽しませていました。今後の球団活動はしばらくの間休止となりますが、つば九郎が残した思い出とメッセージは、ファンの心に永遠に刻まれることでしょう。