ドジャースの大谷翔平は、現球界で唯一無二と言われる二刀流という人知を超えた活躍を続けている。無論、異次元のパフォーマンスを支えるのは天性の才覚があるからこそだが、本人の日頃の努力も小さくない影響を与えている。それを物語る驚きのエピソードが披露された。 【動画】明るみになった衝撃の声真似 水原被告と銀行員のやり取り 証言者となったのは、エンゼルス前監督で、今季からホワイトソックスの選手育成部門でスペシャルアシスタントとなったフィル・ネビン氏だ。米ポッドキャスト番組『Is This A Great Game, Or What?』に出演した際に、「オオタニを指導するというのはどういう感じなのかを教えてほしい」と問われ、「最高だった。
監督として理想的な選手というのは心配する必要がない選手だ。彼はまさにそれだった」と強調。そして、「彼ほど入念に準備をする選手には出会ったことがなかった」とし、一つのエピソードを語った。 「例えば、ボストンで11時に試合があった時には、彼の登板予定となっていたから1週間半か2週間前に私は彼を呼び出し、『この日は朝11時(10分)の試合だから1日ずらしてニューヨークの試合で投げるようにもできるよ』と伝えたんだ。
私としてはできるだけ休養を取らせたかったんだ。 そうした彼はカレンダーを見て、『いや、大丈夫。日曜に13時の試合があるから、僕は19時に寝られるから大丈夫。11時の試合でも投げられるよ』と言ったんだ。私は彼に『本当に19時に寝るのか?』と思わず聞いたよ」 睡眠によるコンディション調整は、近年、多くのアスリートが当たり前に取り入れている手法ではある。それでも、いわゆる“ゴールデンタイム”と言える夜7時の入眠に「少なくとも私には無理だ」と語ったネビン氏は、「でも、ショウヘイは常に先を見据えて準備するんだ」と断言。大谷の取り組みのすべてが歴史的な活躍に繋がっていたことを論じた。
「彼の人生のあらゆる行動は、朝に目覚めた瞬間から夜眠りにつくまで、そしてその間の時間さえも、本当にすべてが『史上最高の野球選手』になるためのものになっている。そしてそれが実際に結果に繋がっているから凄いよ。私はあんな選手を他に見たことがない。何年もそんな話をしてきたが、私はそれを本気で信じている。彼が史上最高と言われる理由は、単に才能があるだけじゃない。
誰も見ていないところでどれだけ努力を積み重ねているかも影響しているんだ」 私生活を犠牲にしてまでも「最高」を目指す大谷。かつての指揮官が脱帽する姿勢こそ、彼が世界中で尊敬を集める要因なのだろう。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]