侍ジャパンの監督、栗山英樹氏が、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での優勝を振り返り、選手たちの活躍や自らの采配について語った。優勝の瞬間、特に大谷翔平選手の喜びの姿が印象的だったと述べ、試合中はバッターに集中していたため、彼の喜びをしっかりと見ていなかったと告白した。
栗山監督は、チームの結束力が優勝に繋がったと信じており、選手たちが個々の役割を果たしたことが大きな要因だと強調した。また、選手の中で特にダルビッシュ有選手の存在がチームに与えた影響を評価し、彼のリーダーシップが重要であったと認めた。
準決勝のメキシコ戦では、佐々木朗希投手と山本由伸投手のリレーを選択し、勝利を収めることに成功した。栗山監督は「負けたら終わり」という覚悟で臨み、全力を尽くすことが重要であると説いた。彼は、準決勝での大胆な采配が決勝戦への布石となったと語った。
また、栗山監督は選手の起用についても言及し、源田選手が負傷しながらも試合に出場したことについて、その強い意志を称賛した。源田選手は試合中、痛み止めを飲んでプレーし続け、監督やチームメートの信頼を得ていた。
さらに、村上選手の打順変更についても触れ、彼の成長を見守りながら最適なポジションを模索したことを明かした。村上選手は結果的に決勝戦でホームランを打ち、チームの勝利に貢献した。
栗山監督は、WBCを通じて日本の野球が世界的に注目され、選手たちが子供たちに夢を与える存在になったことを嬉しく思っていると語った。彼は、選手たちの活躍が日本の野球文化の発展に寄与することを信じており、次世代の選手たちがこの大会を目指すきっかけになればと願っている。
最後に、栗山監督はファンへの感謝の意を表し、応援が選手たちの力になったことを強調した。彼は今後の日本のプロ野球選手がファンに恩返しをすることを約束し、引き続き応援をお願いした。