2025年3月、カブスと開幕シリーズを戦うドジャースの大谷。日本中が注目する一戦となる
米大リーグで大谷翔平投手(30)と山本由伸投手(26)が所属するドジャースが2025年3月18、19日に東京ドームで行うカブスとの開幕シリーズ「MLB Tokyo Series by Guggenheim」の概要が27日、発表された。同15、16日には巨人、阪神とプレシーズンゲームを開催。開幕戦のチケットは最高176万円(10人定員のマススイート)で団体席は12月9日、一般席は25年1月9日に順次受け付け開始。抽選制で大争奪戦が展開されそうだ。
大谷を生で見たい-。日本開幕戦のチケットの争奪戦が勃発する。来年3月18、19日に東京ドームで行われるドジャースとカブスの開幕シリーズの概要が大リーグ機構などの主催者から発表され、チケットの販売方法が判明した。
開幕戦の観戦チケットに開幕前日のレセプションへの招待券などの特典が付いた「ホスピタリティパッケージ」が用意され、エキサイトシートで税込み55万円。グループシートも設定され、最高価格は「マススイート(10人定員)」の176万円となった。一般席ではバックネット裏の指定席SSSで6万円、外野指定席で8000円。団体席は12月9日から、一般席は来年1月9日から巨人のシーズンシートオーナーを先行して順次受け付けし、抽選となる。
プレミア化は必至だ。今年3月にソウルで行われた開幕シリーズは韓国の動画配信サービスの有料会員が対象。開幕戦のチケットは15分で完売し、話題になった。旅行大手JTBが手配した日本からの観戦ツアーの申し込み倍率は200倍以上だった。
ドジャースが4年ぶりに制覇したワールドシリーズのチケットは800ドル(約12万円)以上に設定したものの即日完売。再販されたバックネット裏の座席は軒並み100万円以上の値がつき、600万円以上で販売される席も出た。注目度を考えれば、外野のクラフトカウンター立ち見席で6000円から購入できる今回の価格設定は良心的ともいえる。
15、16日には巨人、阪神とプレシーズンゲームを開催することも発表された。試合は東京ドームで行われ、鈴木と今永が在籍するカブスも日本の2球団と対戦。15日は正午からカブスと阪神が、午後7時からドジャースと巨人が顔を合わせる。16日は正午からドジャースが阪神と、午後7時からカブスが巨人と戦う。こちらもチケットはプレミア化しそうだ。
巨人・阿部監督は「メジャー野球のすごさに対して、日本野球のしぶとさや底力を見せ、いい試合ができれば」とコメント。岡本和は「子供の頃からずっと見てきた伝統のある2チーム。すごい選手達とプレーできることがとても楽しみ」と心待ちにした。
メジャー球団の試合が日本で開催されるのは、イチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)の引退試合となった2019年3月のマリナーズ-アスレチックス以来、6年ぶりとなる。ワールドシリーズ第2戦で左肩を亜脱臼し、関節唇の修復手術を受けた大谷は「開幕をもちろん目指している。スタートから投げる、打つのが目標」と開幕シリーズで投打二刀流の復帰を目指す考えを示している。大谷の一挙手一投足が注目を集める。
★韓国シリーズは倍率200倍超
今年3月のソウルでの開幕シリーズはチケットがプラチナ化した。韓国の動画配信サービス「クーパンプレイ」の有料会員のみ購入可能。地域制限により日本国内ではアプリがダウンロードできない上、登録には韓国の住民登録番号が必要だった。米大リーグ機構と国際パートナーシップ契約を締結したJTBが観戦ツアーを手配し、飲食などが付く「ホスピタリティパッケージ」が3泊4日で2試合を観戦するプランで72万8000円。申し込み倍率は3プランの延べで200倍以上だった。
★チケット購入方法
ホスピタリティパッケージはJTB公式ホームページで、グループシートはMLB東京シリーズ法人受付(法人専用)、ローソンチケット(個人専用)でそれぞれ12月9日正午から抽選販売。一般チケットは、来年1月9日正午開始の巨人のシーズンシートオーナー先行抽選販売、同10日午後7時開始のローソンチケット先行販売(抽選)で購入可能(1、2次は有料会員への登録が必要)。詳細は特設サイトのホームページで。