大リーグ、アストロズからFA=フリーエージェントとなっていた菊池雄星投手がエンジェルスとの契約に合意したと25日、アメリカの複数のメディアが伝えました。
33歳の菊池投手は大リーグ6年目の今シーズン、32試合に先発して9勝10敗、防御率4.05、そして自己最多となる206奪三振をマークしました。7月にブルージェイズからトレードでアストロズに移籍して以降は、自己最速の159キロを計測するなど調子を上げ、10試合に先発して5勝1敗、防御率2.70の好成績で4年連続で地区優勝を果たしたチームに貢献しました。菊池投手はFAとなったこのオフ、貴重な左投げの先発ピッチャーとして去就が注目されていますが、MLBネットワークなどアメリカの複数のメディアは25日、エンジェルスと3年総額6300万ドル、日本円でおよそ97億円で合意したと伝えました。
カリフォルニア州アナハイムに本拠地を置くエンジェルスは、アメリカンリーグ西部地区の球団で、日本選手は昨シーズンまで6シーズン大谷翔平選手が所属したほか、長谷川滋利さんや松井秀喜さんなどがプレーしました。エンジェルスは今シーズン、大谷選手のドジャース移籍に加え、主力のトラウト選手がけがの影響でシーズンの大半を欠場したことなどから、球団史上ワーストの99敗を喫して地区最下位に沈み、10年連続でプレーオフ進出を逃していました。特に先発投手陣はチーム防御率が4.97とリーグで最も悪く、立て直しが課題となっています。