中国国歌吹奏時にはスタンド大合唱でアウェーの雰囲気に
中国と日本の一戦でハプニングが続出【写真:Getty Images】
森保一監督率いるサッカー日本代表(FIFAランキング15位)は11月19日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第6節で中国と対戦。満員の敵地で迎えた一戦は、中国サポーターによるレーザーポインターでの妨害や観客の乱入など、ハプニング続きの前半となった。後半早々に1失点したものの、1点を追加した日本が3-1で勝利した。
試合開始前からアウェーの洗礼を浴びることになった。この試合が行われた厦門白鷺体育場のピッチでは、もともと引いてあったラインが消され、メインスタンド側、バックスタンド側とも、内側に新しいラインが引かれた状態になっており、ピッチが“縮小”された格好に。試合開始前には、日本国歌吹奏中に中国サポーターから大ブーイングが巻き起こり、中国国歌の時には大合唱になった。 試合が始まると、日本代表選手に対してレーザーポインターが照射される事態も。ボールを持ったGK鈴木彩艶の顔に緑色の光が当てられるシーンもあった。前半35分には中国側のゴール裏スタンドからファンが乱入。ピッチ内を走り回った末に、7人の警備員に確保され、ピッチ外に連行された。
ハプニング続きの前半で日本代表は40分にMF久保建英のコーナーキック(CK)に、FW小川航基が頭で合わせて先制に成功。前半アディショナルタイムにはCKからのこぼれ球をDF板倉滉が頭で押し込んで2点目を奪った。後半開始早々に失点した日本だが、後半9分には伊東純也の絶妙なクロスにファーサイドで小川が反応し、見事なヘディングシュートを流し込んで3点目を奪った。 試合はそのまま日本が3-1で勝利し、11月シリーズ2連勝を飾りグループC首位を独走。最終予選6試合5勝1分と無敗のまま2024年の活動を終えている。