首都圏を中心に闇バイトで集められた実行役による強盗事件が相次ぐなか、2日未明、東京 葛飾区の住宅に複数の男らが押し入り、住人の70代の男性を粘着テープで縛ったうえ現金などを奪って逃げました。このうち1人は駆けつけた警察官に逮捕され「SNSで知り合った人物から空き巣に入るよう指示された」などと供述しているということで、警視庁は、逃走している数人の行方を捜査しています。
2日午前10時半すぎ、葛飾区東水元の住宅で「家の中に誰かが侵入したようだ」と近所の人から110番通報がありました。警察官が駆けつけたところ、住人の70代の男性が顔などにけがをして、粘着テープでぐるぐる巻きに縛られているのが見つかり、病院に搬送されましたが、命に別状はないということです。警視庁によりますと、2日未明に複数の男らが押し入り、「騒ぐな、殺すぞ」と脅して住宅内を物色したあと逃走したということですが、通報を受けて駆けつけた警察官がこのうちの1人を近くで確保し、強盗傷害の疑いでその場で逮捕しました。逮捕されたのは、住居、職業不詳の山内裕太容疑者(29)で、調べに対し「SNSで知り合った人物から空き巣に入るよう指示された。家に入ったら住人に見つかったので、殴る蹴るの暴行を加えて現金などを奪った」と供述しているということです。闇バイトで実行役が集められたとみられ、警視庁は逃走している数人の行方を捜査するとともに、一連の強盗事件との関連についても調べています。現場はJR常磐線の金町駅から北に1.5キロほど離れた住宅街で、水元公園のすぐ近くです。
現場近くに住む人「この辺りで起きると思わなかった」
現場の近くに住む60代の男性は「最近、強盗事件が相次いているが、この辺りで起きると思わなかった。この地域は高齢者が多く、閑静な住宅街なのでこういう事件が起きて怖い」と話していました。