
香取慎吾、中山美穂さんを悼む「明るくお別れを言いにきたつもりだったけど…」
昨年12月6日に亡くなった歌手で俳優の中山美穂さん(享年54)のお別れ会が22日、都内でしめやかに営まれた。終了後の囲み取材で、歌手で俳優の香取慎吾が中山さんへの思いを語り、いまも胸に持ち続けている中山さんからの言葉を明かした。 【写真】大きな中山美穂さんの写真も…涙ながらに語った中山忍 香取は「僕の中で今日は明るくお別れを言いにきたつもりだったんですけど、改めてここに来て、悲しみがずっと押し寄せてきてしまっています」と心中を吐露。中山さんは、3月に最終回を迎えた香取主演ドラマに出演予定だったが、撮影期間中に急逝。香取は「ドラマで何度か共演させていただいて、この間も共演できたはずだったんですけど…」とぽつり。 また「若い頃にドラマで共演したとき、1番印象的なのが『仕事ももちろん大切だけど、いろんな国を知ったほうがいい。いろんな国に旅行に行って、いろんなものを見て、それがたくさんの経験になるから』って。撮影の合間に。それから僕は海外に行くように」と中山さんの言葉に影響を受けたとし、「そのことをきょうもすごく思ってて、仕事ももちろんだけど、いろんな経験をして、楽しみも味わい、それがまた仕事に入って」と心に持ち続けていることを明かし、笑顔で中山さんを送った。 中山さんは1970年3月1日生まれ、東京都出身。85年にシングル「C」で歌手デビュー。同年のドラマ『毎度おさわがせします』で注目を集めた。「世界中の誰よりきっと」(中山美穂&WANDS)や、「ただ泣きたくなるの」などもヒット。映画では『Love Letter』でブルーリボン賞主演女優賞、『東京日和』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞。 プライベートでは2002年に辻仁成と結婚、04年1月に長男を出産。14年に離婚した。妹は俳優の中山忍。大阪でクリスマスコンサートを予定していた12月6日、中山さんの訃報が伝えられた。54歳だった。

片岡愛之助、療養中に中山美穂さんから心配する連絡があったと明かす「前日までやりとりしていたけど…」
歌舞伎俳優の片岡愛之助が22日、都内で行われた中山美穂さん(享年54)のお別れの会に出席。昨年12月6日に中山さんが亡くなる前日まで、連絡をとっていたことを明かした。 【写真】美しさは永遠に…中山美穂さんお別れの会の祭壇 当時、愛之助は昨年11月末に稽古で舞台装置と接触して「上顎(じょうがく)および鼻骨骨折」の大けがを負って療養中。舞台「西遊記」で共演した中山さんから心配する連絡があり、12月6日に大阪でクリスマスコンサートを予定していることも知らされたという。 6日に中山さんのコンサートが中止になったと聞き、訃報を知った愛之助。「信じられない、驚きました。前日までやりとりしていたけど、全く(様子は)変わらなかった」と話した。 妻で女優の藤原紀香もともにお別れの会に出席。目に涙をためて「大好きな先輩で、いつも優しく『紀香ちゃん元気?』と声をかけてくれた。笑顔が忘れられない」と思い出を語った。

小泉今日子が涙の弔辞「天国の美穂のトリセツ」5つ挙げ「かわいい妹…」中山美穂さんお別れ会
昨年12月6日、都内の自宅で54歳の若さで亡くなった、中山美穂さんのお別れの会が22日、東京国際フォーラムで開かれた。中山さんが、実の姉のように慕ったアイドル界の先輩・小泉今日子(59)が弔辞を読み、天国へ「中山美穂のトリセツ」を涙ながらに読み上げた。 【写真】涙を流し思い出を話す妹の中山忍 小泉は「初めて会ったのは、テレビ局の控室。狭い部屋を2人で使うことになったのよね。その時、あなたは16歳。右も左も分からない、新しい世界に飛び込んでしまって、おびえていた」と振り返った。「何が正しくて、何がウソか分からない日々の中、あなたの瞳の中に心の真実、誰も侵入させないという強い意志が宿っていました。あの瞳は、ずっとあなたの美徳だったよね。見た瞬間、あなたと仲良くなれそうと思ったのでした。予想どおり『美穂』『キョンちゃん』と呼び合い、お泊まりして、旅行に生き、一緒にお酒を飲み、楽しい青春時代を過ごしました」と続けた。 小泉は「歌手、俳優としての美穂の素晴らしさを感じています。ファンの人たちの前で歌っている美穂が一番、きれいで素直」と涙した。そして「天国で出会った人たちのために、美穂の取り扱い注意を箇条書きで記します」と口にした。 <1>ものすごく楽しそうにはしゃいでいる時は、心の中に大きな問題を抱えている可能性があります。寄り添って、美穂を離さないでください。 <2>機嫌が悪そうに見える時は、おいしい食べ物とお酒を与えると、簡単にご機嫌になります。 <3>自分の気持ちを言葉にするのが苦手です。そのため、自分で限界まで我慢してしまうときがあります。そんな時は、抱き締めて上げてください。 <4>根が優しいので、すぐに人を信用してしまい、ダマされたり、利用されたりすることがあります。守ってあげてください。 <5>根が素直なので、よく泣きます。ポロポロ、大粒の涙を流します。 小泉は読み上げた後「本当のお姉さんを突然、失い大きな失意の中、気丈に振る舞った中山忍さんは立派でした。頼もしい妹に美穂も感謝していると思います」と、妹で喪主の中山忍(52)をねぎらった。そして「気を落とさず、ますます俳優として人生を輝かせてください。美穂も、それを望んでいると思います」とメッセージを送った。 そう、口にすると小泉は、別れのメッセージを送った。 「いよいよ私もある言葉を、あなたに言わなければなりません。美穂、さようなら。美穂、よく頑張ったね。美穂、ありがとう。かわいい妹…美穂、元気でね。美穂、そのうちに行くから…またね」 最後の別れは、涙をこらえることができなかった。