「もともと頼もしかったですし…」ドジャース大谷翔平が語る後輩・山本由伸の成長 日本勢4人目の開幕戦白星

◆MLB 東京シリーズ by Guggenheim カブス1―4ドジャース(18日・東京ドーム) ドジャース・大谷翔平投手(30)がカブスとの今季開幕戦で、“日本凱旋マルチ”をマークした。1点を追う5回1死一塁から右前へ痛烈にはじき返した今季初安打は、この回3点を奪って逆転を演出する一打となった。9回にも右翼線二塁打を放つなど、東京Dを埋めた4万2365人を熱狂させた。山本由伸投手(26)はカ軍の今永昇太投手(31)との史上初の日本人開幕投手対決を5回1失点で制し、2019年の田中将大(ヤンキース)以来、日本勢4人目の開幕戦白星をマークした。 ◆大谷に聞く ―MLBの球場とは勝手も違う。 「東京ドーム(の試合)は、ほぼホーム(一塁側)しかやったことがないので、ビジター(三塁側)がどうなっているか分からなかった。ゲーム中は、(ベンチ裏に打撃)ケージがないし、準備が難しいと思っていました。しっかり対応していくのが課題で、3打席目以降でいい仕事ができたのはよかった」 ―ベッツが帰国し、フリーマンも急きょ欠場。 「フレディ(フリーマン)は直前にけがをしてしまった感じなので。ベンチにいてくれて士気も高かった。ムーキー(ベッツ)は会うことはなかったですが、勝ったことが、全員の士気につながった」 ―山本選手の成長はどう捉えるか。 「もともと頼もしかったですし、ひょうひょうと投げていくというメンタルの部分も、野球のスキルに関しても冷静に対処していく。本当に頼もしいなと」 ―重圧もあった。 「四球だけはいらないなという感じでちょっと思い切り行き過ぎているなという感覚はありましたけど、冷静に対処できた」 ―スライディングもあった。 「体の状態もいいですし、走ることもスライディングも怖さなくできてた」

ドジャースのベッツ「もう完全に大丈夫」体調不良から戦列復帰「原因は分かった」その原因は

◆オープン戦 エンゼルス1―4ドジャース(25日、米カリフォルニア州アナハイム=エンゼルスタジアム) 深刻な体調不良で戦列を離脱していたドジャースのベッツ内野手が25日、敵地のエンゼルス戦に「2番・遊撃」でスタメン出場し、3打席に打席に立ち、守備も無難にこなした。6回の守備からベンチに下がり、復活ぶりを見せた。 試合後に取材に応じ「もう完全に大丈夫。全く問題ない。本当に普通の状態だよ」と断言。「もう何日たったのかわからないが、とにかく今は試合に出て(自分の)リズムを取り戻したいだけだった。時間はあまり残されていないから」と前向きに語った。 「実は以前よりも体が強くなっている。体は全く問題ないんだ。問題があったのは胃だけで、本当にそれだけだから。トレーニングもずっと普通にこなしていた。ただ食べ物をちゃんと消化することが難しかっただけだから」と明かしたベッツ。11キロ減ったという体重が戻るめどについては「こんなことは初めてだから正直わからない。自分もみんなと同じタイミングでその答えを知ることになるだろう」とした。 初回1死、大谷の次に打席に入ると、オハピー捕手から復帰を祝福され、ミットで背中をポンとたたかされた。実況アナは「お帰りムーク」とコメント。やせたように見えるベッツは初球の外角直球をたたき、三ゴロに倒れた。3回、1死から大谷が二塁打を放ち、1死二塁。今回も初球を打って一邪飛に倒れた。 6回1死の第3打席では初球を見逃し、カウント1―0からの2球目を打ち返した。中前へ抜けそうな当たりだったが、ベース寄りに守っていた二塁手にさばかれてアウトになった。 守備では2回1死でレンヒーフォの遊飛をさばくなど無難にこなした。 日本でのプレシーズンゲーム含め4戦を全休したベッツは23日(同24日)に出場を予定されていたが、取り消し。取材対応した際には175ポンド(約79・4キロ)あった体重は150ポンド(約68キロ)まで激減したことを明かし「体に燃料(食事)を入れる度に戻してしまう。最後に食べたのがいつか分からないし、食べることが怖いんだ」と原因不明の体調不良に悩まされていることを告白した。24日はエンゼルス戦の遠征に帯同しなかったが、ロバーツ監督は固形物を摂取できたこと、フルメニューをこなせたと明かしていた。 急回復を見せた理由を問われたベッツは「原因が分かったんだ。そして、自分が何を避けるべきかが分かった」。何を避けるべきか、と確認されると「それは内緒にしておく」と話すにとどまった。

ドジャースの同僚が見た日本での大谷翔平「ビートルズのよう」「みんなに愛されて」「期待以上」

◆米大リーグ ドジャース―タイガース(27日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム) ドジャース・大谷翔平投手(30)が27日(日本時間28日)、米開幕戦となる本拠地・タイガース戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、7回の第4打席で今季2号ソロを放った。19日の東京ドームでの開幕シリーズ第2戦から2試合連続のアーチとなった。 昨季のサイ・ヤング賞左腕のスクバルに対し、3打席目までは一ゴロ、右前安打、二ゴロに3打数1安打だった大谷。1点リードの7回2死走者なしの4打席目は救援右腕・ハニフィーと対戦し、左翼へリードを広げる貴重な2号ソロを放った。 打席の直前には現地放送で、「同僚が見た日本での大谷翔平」についてのインタビューを放送。驚きの声の連続だった。 ロバーツ監督「まるでビートルズのようだった。信じられなかったね」 カーショー「彼が米球界、ドジャースの選手でどういう存在かをみんなが分かっているかのようだった。どこに行っても彼の広告の看板があったよ」 スミス「試合にはみんな彼を見に来ているようだった」 エドマン「日本のみんなに愛されて嫌いな人なんていないね」 フリーマン「どんな活躍をするかと思ったら期待以上だった」 大谷は日本出発前にナインにヘッドホンをプレゼントし、日本開幕前にはすし職人などを呼んで夕食会を開催。試合が始まれば2試合連続安打で2試合目には本塁打も放ち、チームの2連勝に大きく貢献した。