注目ドラマに次々と出演中
野村康太さん/Instagram公式アカウント(@kouta_nomura_official)から引用
芸能界では、親が有名人の2世タレントが多く活躍しています。中には、親の知名度を利用するタレントもいて“七光り”と揶揄されることも……。その一方で、メディアで親の存在をあまり公表せず、実力だけで奮闘しようとしているタレントたちもいます。今回紹介するのは、親の名声を利用せずに俳優としてブレイク中の野村康太さんです。 【画像】「親子だったの!?」 これが《大物俳優》と《息子》です!(画像8枚) 野村さんは、モデル業で活躍しながら2022年頃から俳優業をスタート。2024年には「夫の家庭を壊すまで」(テレビ東京系)、「その着せ替え人形は恋をする」(TBSテレビ系)をはじめ、映画作品にも出演し注目されました。 2025年に入っても、「クジャクのダンス、誰が見た?」(TBS系)をはじめ、春ドラマ(4~6月)では「パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実」(フジテレビ系)、「ディアマイベイビー~私があなたを支配するまで~』(テレビ東京系)と2本のドラマに出演し、初の単独主演映画「6人ぼっち」が公開されました。この野村さんですが、俳優の沢村一樹さんの次男だと公表されています。 本人や事務所は大々的に宣伝していないので、知らない人も多いのではないでしょうか? ハッキリ言って、そんな経歴が関係ないくらい、野村さんは俳優として才能を披露し始めています。 まず、野村さんの演技が注目されたのは「夫の家庭を壊すまで」です。同作は松本まりかさんが主演を務めたドラマで、長年にわたり不倫していた夫と相手の女性に復讐するストーリー。泥沼の不倫と復讐を描いた作品で、野村さんは不倫夫の相手の息子・三宅渉を演じています。 渉は登場時点では高校生で、松本さん演じる如月みのりを本気で好きになり、ピュアでまっすぐに愛を伝え続ける役でした。そんな渉も徐々に泥沼の復讐劇に巻き込まれていくのですが、ドラマの中で大人の男性として成長していく姿を野村さんは丁寧に表現。後半はドラマの主軸となり、話題を集めたドラマで存在感を発揮しました。 また、地上波ドラマ初主演となった「その着せ替え人形は恋をする」では、雛人形の顔をつくる「頭師かしらし」を目指す五条新菜を熱演。漫画もアニメも大ヒットした作品で、過去にトラウマがあり自分に自信のない男子高校生を繊細に演じました。 そして、2025年6月20日(金)に最終回を迎えた「ディアマイベイビー」では、マネージャーから異様な執着を受ける新人俳優の森山拓人を担当。親の愛を受けられなかった拓人が、松下由樹さん演じる吉川恵子の狂気的な愛に翻弄される様を、しっかり演じ切りました。 多くの作品で実力を発揮している野村さんですが、出演作が多いのは透明感あるビジュアルが魅力的だからです。共演者や脚本にクセがある作品が続いている野村さんですが、演技が埋もれていないのは、他の俳優にない透明感があり目立つからだと考えます。 嫌味がないビジュアルなのでどんな作品にも対応でき、ドラマ「パーフェクトプロポーズ」(FOD)でも、BLが題材ながら非常に見やすい作品に仕上げました。 また、演技に関しては新人なので表現力が荒削りな部分はありますが、自然体なところを見せられています。ナイーブな役が多いのですが、作品ごとに演じ分けもできていて、無理なくキャラを自然に見せる努力を感じられます。映画「6人ぼっち」では、クラスに友達がいなく透明人間のような加山糸を演じているのですが、見ていると本当に野村さんが“陰キャ”なのではと思うほどのリアリティーを感じました。 親の七光りを感じない活躍ぶりで、今後、繊細な役は野村さんの独壇場になりそうです。ベタではありますが野村さんが大活躍して、いつか沢村さんが“野村康太の父親”と呼ばれる日が来ることを期待しています。